夏期ケンブリッジ研修(その4)

夏期ケンブリッジ研修(その4) 夏期ケンブリッジ研修(その4) 夏期ケンブリッジ研修(その4)

ケンブリッジ研修の4日目は、シェイクスピアに始まり、シェイクスピアに終わりました。
シェイクスピアは、イギリス・エリザベス期を生きた劇作家で、現在でも多くの人々に愛されています。今日はそのイギリスを代表する人物について学ぶ一日でした。

午前中の授業では、シェイクスピアの人と作品について、英国人の先生から、みっちりと知識を伝授していただきました。なかでも、シェイクスピアが自分の作品にただならぬエネルギーを注いでいたこと、劇作家だけではなく、俳優としても活動していたことなど。生徒は興味をもって授業に集中していました。

実は、この夜予定されていたのはシェイクスピアの「真夏の夜の夢」の観劇でした。イギリスの方でも初めは登場人物の相関関係に悩むと言われるこの作品。生徒たちに登場人物とその相関関係が説明されましたが、さらにハンドアウトとして渡されたのは…そう、「真夏の夜の夢」のシナリオです。先生の口から出たのは何と「演じてみましょう」の一言でした。実際の演劇観賞を前に、配役が決められ、翌日の授業の中でミニ演劇が行われることになりました。それについては、明日の報告を。

さて、夜7時30分に宿舎を出た生徒たちは、宿舎スタッフの方に作っていただいたお弁当をもって、セントジョーンズカレッジのガーデンに向かいました。子供たちにとっては初めての野外演劇の観賞。劇場となるガーデンにつくと、敷物を敷いてワインやシャンパンを楽しむ観客や家族連れでお弁当を広げる観客など様々。英国の、長い夏の夜の過ごし方を体験しました。

演劇はおよそ2時間。まだ日が落ちていない時間から始まり、物語が佳境を迎えるころには暗闇に照明が灯る幻想的な世界で、妖精がカギを握るシェイクスピアの喜劇に幽玄さを与えていました。生徒もそのような幻想的な中、時にいたずら好きの妖精パックに絡まれたりしながら、観劇することができました。

劇が終わると、やはり古英語であったためか、なかなか物語の筋を理解することができず、「もっと勉強したい」「もっと聞き取れるようになりたい」などという感想が見られました。さて、今回の演劇を見た生徒、明日はどのような演技を見せてくれるのでしょう?
So, good night unto you all.