聖ニコラス教会は面白い -小・中1の社会科フィールドワーク-

聖ニコラス教会は面白い   -小・中1の社会科フィールドワーク- 聖ニコラス教会は面白い   -小・中1の社会科フィールドワーク- 聖ニコラス教会は面白い   -小・中1の社会科フィールドワーク-
3学期の、小・中1のフィールドワークは、地元クランレー村の聖ニコラス教会で行いました。
2年前にも同じ場所で行いましたが、非常に面白いワークとなったお勧めの教会です。
生徒たちが「へぇっ!」と感心する、この教会の面白5大ポイントは?
1.教会はいつ出来たか?
12世紀の終わり、1170年ごろ。
「えっ?それって、イイクニ作ろう鎌倉幕府よりも前?源平合戦よりも前?」
と驚きの古さ。
2.守護聖人は?
  セント・ニコラス。
彼は子供ならだれでも知っている「ある人」のモデルです。
  イギリス式に言うと、FATHER CHRISTMAS!
3.ステンドグラスのある窓と、ない窓があるのはなぜ?
  第二次世界大戦のとき、空襲で近くに爆弾が落下し、
  爆風でステンドグラスが割れてしまったから。
  献金や記念行事で新しく作られたステンドグラスも2か所あるけれど、
  戦争の爪痕として今も語りつがれています。
4.外から見ると目立つ塔に一体どこから登れるの?
  教会の一番後ろの壁のカゲの古い扉から。
  古くてせまい、石造りの階段をのぼって塔にあがり、
  屋根裏の鐘を見せてもらったら、鐘鳴らしをさせてもらいました。
  生徒の質問① 鐘はいつ鳴らすの?
    →礼拝の前や結婚式などの前がふつう
     あとは火曜日の夜。鐘鳴らし役は決まっていて、練習するのだそうだ。
    (ハッ!と気付く引率の先生。教会の近くに住んでいて、
                  火曜夜になぜガンガン鐘が鳴るのか、いま判明!)
  生徒の質問② いつ頃から鐘の当番をしているの?
    →「君たちと同じ年頃からよ」と鐘当番のおばさん。
     …ということは小学生くらいから、数十年!
     びっくりです。
5.教会内をよーく探すと、「不思議の国のアリス」に登場するチシャ猫の彫刻!
  チシャ猫は「CHECHIRE CAT(チェシャー州の猫)」から来ているみたいです。
  アリスの作者ルイス・キャロルは、近くの町ギルフォードともゆかりがあるのですよ。
6.床の謎の記号を読み解け!
  教会では一般的に床に墓石や記念碑がはめ込まれていますが、
  数字が私たちのよく知る数字ではないことがよくあります。
  たとえば…
    MDCCCLⅠⅠⅠ
  そう、ローマ数字。
     M=1000   D=500   C=100
     L=50
  にしたがって解くと、MDCCCLⅠⅠⅠ=1853年。
  これにX(10)やC(100)の位置がかわるとちょっと複雑。
     MC=1100  ですが  CM=900  となります。
  だから、ⅤⅠ(Ⅵ)は6で、ⅠⅤ(Ⅳ)は4なのですね。
  「えぇぇぇぇ?」と混乱する生徒たち。
  さて例題。
  MCDLXXⅠXは?    みなさん解けますか?
(こたえ:1479)