医師という職業

医師という職業

私はこの夏、北海道大学で、中学生のための医療体験、外科手術シミュレーションに参加しました。この体験は、道内の中学生が北海道大学病院の手術室で最新の機械を使って手術に役立つ体験をしたり、機械を使ったゲームをしたり、腕の縫合の体験をしたりするものでした。

まず最初に一つ目の手術室へ行きました。そこには、ダヴィンチという機械がありました。
「日本の中学生の中で初めてダヴィンチに触ることになると思うよ。」
医師の先生に言われて、とてもわくわくしました。ダヴィンチを使ってゲームをしました。そのゲームは、物を色ごとに分けて皿に移す、というゲームでした。手術をする前に医師が必ず練習をするゲームなので、いかに最短距離で動かすか、速さ、時間、などを練習するもので、どのくらいできたか結果が出ます。90%を超えるとすごいと言われたので、95%を目指して頑張りました。すると、99%という結果になり、私たち医師より上手といって誉めてくれてとても嬉しかったです。少し医師に向いているかもと思ってしまいました。

次に二つ目の手術室へ行きました。そこでは腎臓につながっている輸尿管につまってしまった結石をとったり、腎臓に内視鏡を入れて観察したりしました。
結石をとるには2人で協力します。1人が内視鏡を動かして結石が見えたらもう1人が内視鏡からバスケットというものを出して結石を上手くとるのです。先生方がやっているのを見ると簡単そうに見えましたが、実際にやってみるととても難しかったです。ただでさえ難しいのに、それに加えて人の命がかかっているので、できるだけ速く傷つけないようにしなくてはならないのです。
内視鏡はとても細くて先端にカメラがついていました。先端が左右に曲がるようになっていて、横に回るようにもなっていました。それらの機能を使って上手く入り込んでいけるのだと思いました。
最後に、腕の縫合の体験をしました。人の肌のような素材のものに医療器具を使って縫う、という体験でした。布と違って人の腕は分厚くて難しいし、ものではなく人だから緊張すると思います。それを毎日している医師の方々は本当にすごいなと思いました。医師とはどれだけ大変で難しいものなのか実感しました。それと同時に、なくてはならない大切な仕事だと感じました。今まで医師により何人の人々が救われてきたのでしょうか。医師の方々に感謝したいです。

今回の体験で医師という職業を目の当たりにしてきました。この体験で私が興味をもっていた医師のことをよく知ることができて、とても有意義な時間でした。

(中学部3年生 女子)