6月8日(日)、恒例の漢字書き取りコンクールが行われました。
小学5年生から高校3年生までの全校生徒が点数を競います。
普段は英語に触れる機会が多い生徒達が、50分間机に向かって黙々と漢字を書き連ねていく姿は、少し新鮮な光景に見えます。
狙うは表彰対象の80点以上。この一週間は食事の席でも
「何点くらい行けそう?」
「80点以上は余裕」
「よし勝負しよう」
などと、コンクールの話題でもちきりでした。
休み時間に、練習プリントの採点結果を見せてくれる生徒もいました。
覗いてみると、とめ、はらい、はねなど細部にまでチェックが入り、×がつけられています。
かなり厳しいです。
先生も他人事ではありません。生徒と一緒に取り組み、結果が張り出されます。
勉強しなさいと指導する立場上、生徒に負けては面目丸つぶれ。
先生にとっても威信をかけたチャレンジなのです。
100題の問題のうち、最大の難関は事前にお題が告知される「ウルトラC」問題。
今年は「瓱(ミリグラム)」「打(ダース)」など、単位にまつわる漢字が出題されました。
ところが、まったく手がつけられないかと思いきや、皆どんどん埋めていきます。
実はこの「ウルトラC」問題、生徒会が事前に予想問題を作成し、配布しています。
生徒は予め勉強済みということ。出題する先生と生徒達の頭脳ゲームの要素もあるのです。
コンテストの盛り上がりは速報結果が張り出されるまで続きました。
去年の自分を超えたもの、友達や先生との勝負に勝ったもの、それぞれの喜びが表情に現れていました。
高3の平均点は約80点。さすが最上級生です。
字を書く機会が減りつつある現代、真剣に漢字に向き合う機会を通して、生徒たちは日本の文化をしっかり受け継いでいます。