期末試験終了後の月曜日、立教英国学院の生徒たちは朝4時30分に起床しました。例年は期末試験期間に行っているウィンブルドン観戦ですが、今年は期末試験が終了してからです。前日の夜はいつもよりも早い時間の就寝でしたが、朝のホームルームに集まる生徒たちは「さすがに4時台に起きるのは辛いですよ」とまだまだ眠たそうです。
学院から約1時間バスに乗り到着した会場の前には、長蛇の列ができあがっていました。チケットを買って会場に入るためにはこの列に長い時間並ばなくてはなりません。長時間並ぶというとなんだか退屈そうですが、「列に並んでいる間が一番楽しい」と楽しみにしている生徒もいます。ウィンブルドンの列に並ぶ人達は、お話をしたり、寝そべったり、キャッチボールをしたり、思い思いの時間を過ごしているのです。今年は4時間程の待ち時間で入場することができました。「もっと並びたかった」という生徒もいたほどです。
この日は2日前に日没順延となった錦織圭選手の試合も行われました。入場して、帰りの集合場所を確認した後は、多くの生徒たちが錦織選手の試合が行われるコートへと向かいました。しかし、ここはイギリス、コートの周囲で試合を待つ人たちの背が高いのです。その様子を見てあきらめてしまう生徒もたくさんいましたが、あきらめずに観戦した生徒たちは錦織選手の勝利を観ることができました。低学年の子の中には、親切な方に「前に入っていいよ」と譲ってもらい、前列から試合を観戦できた生徒もいました。
午後からは雨が降り試合が一時中断となることもありました。審判が試合中断を判断するとスタッフたちはコートにすばやくカバーを掛けます。こんな様子を見られるのもウィンブルドンでの貴重な経験の一つです。雨が降ったり晴れたり、イギリスらしい天候の変化の激しい一日でした。
学校に帰ってからは、この日のもう一つのお楽しみ、日本食メニューのうどんをいただきながら、いつもの食卓で「○○くんは○○選手にサインもらったよ」「選手に握手をしてもらった」「いちご10パック以上食べた」などとウィンブルドン話に花を咲かせます。期末試験に向けて毎日一所懸命に勉強した生徒たちにとって、仲間との楽しい一日でした。