私は春休みが始まる前にケンブリッジ研修に行っていました。そこではとても充実した日々を過ごしていましたが、ケンブリッジ研修が始まる前から流行っていたコロナウイルスが大変なことになっているという話がされていました。私はまだそのコロナウイルスのことを危険視していませんでした。
しかし、ケンブリッジ研修が終わりロンドンの家に帰ってきた何週間後にコロナウイルス拡大防止のために外出禁止令が出されました。私はこれまで危険視していませんでしたが、この外出禁止令が出された後、自分の身の近くまで来ているのだと強く実感しました。今までもしっかりと行っていた手洗いとうがいですが、外出し帰ってきたときにだけしか行っていませんでした。しかし家にいる間でも一日に2、3回は手を洗うようにしています。また、ご飯をしっかり食べる、定期的に運動をする、そしてしっかりと睡眠をとる。これらのことをとても気を付けるようになりました。
ある日、母から日本で若いアイドルがコロナウイルスに感染したらしいという話を聞きました。その女性は自分の症状をブログに書いており、それを母が読んでくれました。その内容に私はとても驚きました。若い人は症状が軽いとうわさされていますが、その思っていた軽症の症状の度合いが全く違っていました。その女性も軽症といわれていたそうなのですが、夜中に呼吸ができず起きてしまったり、せきやたんが止まらなかったり、さらに微熱のわりにとても体がつらい、などといった症状があったらしく、そこで私はコロナウイルスの感染の威力に驚くとともに若いからと言って軽く見てはいけないと改めて強く思いました。
私はこの長い春休みを過ごしていて気づいたことがあります。日常生活で健康のために大切とされている手洗い、うがいなど今まであまり関係ないと思っていた昔の自分がいます。しかし、これらのことを日常から行う大切さに気付きました。また、こんな中で働いてくださっているかたの活躍が素晴らしいということにも気づかされるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。今まで見えていなかった世界の現実、陰ながら活躍している方々、さりげなく過ごしていた今までの日常の中には、たくさんのありがとうがあること。私は、これらを強く感じて春休みを過ごしています。
(高等部3年生 女子)