「見えないだけ」(中2国語 オンライン授業レポート)その1

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新年度の中2国語は、牟礼慶子さんの「見えないだけ」という詩でスタートしました。オンライン学習であることを活かし、一つのシートに全員が感想・意見を書き込み共有する、各自の録音した音声を使って「オンライン朗読コンテスト」を開催する、身近に聴く曲(Pretender等)の歌詞の中から「韻」「対句」「比喩」などを皆で探してリズムと音楽の関係を考える等々、ユニークな学びをしました。最後に、学習した詩の技法を使いながら今の自分の気持ちを「詩歌」に表したり、作詞家になったつもりで歌の歌詞を書いてみたりしました。それらの生徒作品を数回に分けて紹介したいと思います。

第一弾。「今の自分の気持ちを」と言ったところ、多くの生徒が会えない友達や帰れない学校への思いを言葉に込めていました。今回はそれらを紹介します。

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ねがい

今 ぼくは
友達に会えない  すぐには
学校に行けない  まだ
遊びに行けない  どこにも

今 ぼくは
仲間とスポーツしたい  汗びっしょりになるほど
髪を切りたい  さっぱりと
レストランで食事したい お腹いっぱい

なつかしいな
先輩に誘われたサッカー しんどかったけど
仲間と打ち合ったテニス 時々転んだけど
コートから教員室まで歌いながら歩いた ちょっと遠かったけど

いつか元通りになることを願うよ
また笑顔で逢えることを願うよ

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大切なもの

普通の日常が 当たり前だと思っていた
決して決して 変わらないと思っていた 
けれども   そんなことはなかった
当たり前のように 過ごしてきた日々
大切な大切な  時間だった

あの場所へと  戻れると思っていた
絶対絶対  帰れると思っていた
けれども そんなことはなかった
今だからこそ 分かる
あの日常の 大切さが

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またいつか

画面でできる遠い授業
触れられないみんなの手

様々な楽しみが

そこにはあった気がする

遠い異国の地テニス場

寂しがっている中庭

また戻れるはず

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はなれてる
なのにつながれる
光があるから 

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英国の桜
散っていく前に
見たかった
花びらは 
戻れない