7月にイギリス人高校生と先生方を立教にお呼びして、Science Workshopの準備をするBriefing Weekendが行われた。彼らと3日間、一緒に寮で過ごし、日本での活動に備えるためだ。私はイギリスに3年ほど住んでいるが、同年代のイギリス人とこのように寮で過ごしたことなどなく、始まる前は楽しみな気持ちがある反面、どのように接したら良いのか、どんな話をすれば良いのかなど不安もたくさんあった。
しかし、実際に過ごしてみるとそんな心配は無用だった。自分の部屋は自分と英国人2人で、はじめのうちは2人が話しているのを聞いているだけ、という事もあったが2日目には日本のこと、自分たちの学校や家族、その日の活動のこと、また共通の話題としてはサッカーのことなど話すことは色々あった。話していくうちにとても楽しくなっていき、長い時間話すことができた。当然、言語の壁は高く、自分の意思を伝えるのには苦労したが、ゆっくり、丁寧に話すことを心がけた。しっかり意思疎通ができ、とてもうれしかった。
しかし、反省点もある。1つ目に、他のイギリス人生徒と話すことが少なかったことだ。ルームメイトとは話せても、イギリス人が複数人、話しているところに参加するのはとても難しかった。テレビの話や芸能人の話ともなるとまったくついていけない。そうでなくても聞き役になりがちであった。今後、積極的に一言でもいいから言葉を発する訓練が必要だなと感じた。
2つ目に自分の考えを持ち、そしてそれを英語にして伝えるということだ。日本についてのプレゼンを行った時や、イギリス人の原子力の専門家の方にお話を伺った際、自分の持つ意見や質問を伝えたい、と思う機会が何度かあった。しかし、なんと表現すればいいのかわからず言いたいことがはっきりと言えなかった。「日本語なら言えるのに!」という場面が多くとても悔しかった。そのようなことに陥らないためにも、英語の力をこれから伸ばして、自分の主張を展開できるようにしたい。
この3日間で様々な体験をしてとても楽しく、また自分の未熟さを痛感することにもなった。この貴重な経験を無駄にすることなく、更なる高みを目指して日々の生活を送ろうと思う。
(高等部2年生 男子)