ケンブリッジ大学と東北大学で行われるサイエンスワークショップに向けて、イギリスの現地校から英国人生徒21名が立教英国学院に来て、立教生7名と、三日間プレワークショップを行いました。
その三日間は今まで経験したことのないような新鮮な日々でした。普段なら日本人生徒の笑い声で溢れている校舎に、耳を澄ますとネイティブが話す英語が必ず聞こえてきて、余りにも見慣れない風景なので三年間も過ごして来た校舎が一瞬なじみのないものに感じられました。しかし、初日の夜に女子寮で英国人の女子全員と一つの部屋に集まって、自己紹介や色々な学校の話を聞いて、お互いジョークを言い合えるようになり、新しい仲間とまたいつもとは雰囲気が違った立教を楽しめるようになりました。特に同じ部屋の子はとても優しい子で気が合い、色々と英語で交流できた事がとても嬉しかったです。
二日目には、時間をかけて準備してきた日本の文化と東北についての二つのプレゼンテーションを、立教生が英語で発表しました。自分たちが作った文章が相手に思い通りに伝わっているか、最初はとても不安でしたが、英国人からの反響がとても良く、質問も沢山してくれて興味を持って真剣に話を聞いてくれたのでとても嬉しかったです!
そして発表が終わった後、英語を褒めてくれる人が何人かいて、そのお陰で英語の自信もつきました。
しかし、このプレワークショップにおいて反省点もあります。それは、講義に貢献できなかった事です。せっかく相手が英語で話している内容が分かるのに、自分に自信がなくて、一回も自分から発言しなかったことです。その理由は、自分が思っている答えが間違っているのではないかと自信を持てなかった事と、間違っていたら恥ずかしいという気持ちを乗り越えられなかったからです。小学校の頃から間違える事と質問をする事を恐れるなと言われていたので、悔しい気持ちは募るばかりでした。またいつか、このようなチャンスが与えられたら、英国人のように自分が思った事をためらわず、自信を持って言えるように成長したいと思いました。
(高等部2年生 女子)
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正直、何をしたらいいのか、自分に何が出来るのか、不安でいっぱいだった。最初はとにかく名前と顔を覚えてもらう事を意識した。
しかし、いざとなるとものすごく緊張して挨拶すらろくに出来なかった。
話せるきっかけとなったのは、寮の部屋の中だ。寝る前の自由時間に同室の友達が、彼らの「日本人」のイメージについて話してくれた。そこで彼は私に「英国人」のイメージについて質問してきた。私は大きく途惑った。
私には、彼らのように明確なイメージがないからであった。私は相手のことを知っているつもりで、本当の意味ではあまり理解してはいなかった。そこで私は、もっと相手の事を知りたくなった。質問は不思議とどんどん湧いてきた。そこから会話も増え、上手くコミュニケーションもとれた気がした。
これを自信にして、これからは最初からガンガン喋っていきたいと思った。また、この後の東北で行われるワークショップでも自分の英語力が成長できるよう、より努力していきたいと思った。
(高等部2年生 男子)