小学6年生の国語では「詩を読む・紹介する・書く」という単元を行いました。
まずは教科書にある詩や教師がお勧めする詩を読み、詩にはどのようなものがあるか、またどのような工夫があるかを学びました。
次に自分のお気に入りの詩をクラスに向けて紹介する活動を行いました。お気に入りの詩を朗読し、どのようなところが好きかを語るという形式です。これは後に控えるブックトークの予行演習も兼ねています。金子みすゞ「転校生」「蜂と神様」「私と小鳥と鈴と」「春の朝」、吉野弘「樹」、谷川俊太郎「朝のリレー」草野心平「冬眠」を紹介してくれました。
単元の締めとして詩を書き、それをクラスに向けて発表する活動を行いました。お気に入りの詩紹介から自作詩の発表までは2週間程度時間を取り、詩を書く時間を十分に確保しました。詩のリズムや工夫について多くの詩から学んできましたが作品については特に型の指定はしていません。書くためのいくつかのヒントと助言だけ与え、児童が各々書きたいテーマで書くことを重視しました。ゼロから書くというのは児童にとってもなかなか大変なことですが、本校中学2年の生徒たちの詩(ホームページに掲載されています)を参照したことで詩を書くイメージができるようになったように思います。異学年での交流は現状なかなか厳しいところがありますが、作品を通して児童たちが同じ学校の先輩の姿を感じられたらという思いもありました。創作の過程で聞くことのできた「書けたけど納得いかないからもう少し考えたい」というある児童の言葉は、詩を書く中でじっくりと言葉に向き合ってきたことを象徴していると思います。
ブックトークや詩の紹介でスライドを使用する児童が数名おりました。ご家庭や学級でのご指導のおかげでしょう。また、インタラクティブ授業で使用していたzoomは画面の共有が出来て、スライドの使用にそれほど手間がかからないのも奏功したようです。インタラクティブ授業やオンライン学習でPC・タブレットを使いこなしている児童に驚かされます。
本単元の成果ともいえる実際の作品を以下にいくつかご紹介します。画像の作品は児童が実際の発表で使用したスライドの一部です。そちらもご覧ください。また作品の中には児童とともに作った授業者によるものもひっそりと加えています。
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夕焼け
学校の帰り
空をみると
きれいなオレンジ色に
染まっていた
地面が燃え
草が燃え
友達の顔も
真っ赤に燃えている
あたりはすーっと青く 暗くなり
もうすぐ夜がくるようだ
次に太陽がのぼるとき
新しい一日がやってくる
* * *
起きようとはしているよ
起きようとはしているよ
ただ、まぶたが重くてあかないだけ。
起きようとはしているよ。
ただ、目覚ましの音が全く聞こえないだけ。
起きようとはしているよ。
ただ、枕に頭が引っ付いて離れないだけ。
起きようとはしているよ。
ただ、布団が私を離さないだけ。
起きようとはしているよ。
ただ、心だけが起きていて体は寝てるだけ。
起きようとはしているよ。
ただ、夢に出てきたステーキに手を付けてないの。
残したら、もったいないからね。
ただただ眠い。それだけなんだ。
もう少し。もう少し。もう少し。
起きようとはしているよ。
起きようとする努力はしている。
スヌーズにした目覚ましがカーテンから見える昼の烈日とともに寝室に鳴り響いた。
* * *
わすれる
ニンゲンという
生き物は
「わすれる」機能が
あるのです
これがなければいくらでも
おぼえることができるのに
なぜいじわるなかみさまよ
なぜニンゲンは「わすれる」の
きっと時間は飛行機で
記憶を多くは積めないの?
きっと真相忘れてて
空に帰れば思いだす
* * *
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