1月24日から、地元ホーシャムにあるミレー・スクールの生徒10名が立教英国学院に短期交換留学にやってきた。これは立教生が春休みにミレー・スクールに短期留学する前に、まずミレー生が立教に来て一緒に寮生活を送るというものである。最初はお互いに緊張した様子のミレー生と立教生であったが、それもつかの間、みるみる距離が縮まっていった。
ミレー生には1週間、立教の日常をしっかり体験してもらった。「立教の日常」というのは外の世界の人からすると独特なものばかりであろう。毎日同時刻に全員が共にする食事や礼拝、早朝のラジオ体操、1ペニーまで大事にしたいスクールショップ、授業にブレイク。初めて立教に来た人は誰もが戸惑う「立教の日常」をミレー生たちは新鮮な気持ちで楽しんだようである。迎える側の立教生らは英語での説明に苦戦しながらも、上手にミレー生に立教を紹介していた。
ミレー生には特別に日本の文化を知るプログラムも用意された。茶道、書道、日本語講座、日本のポップミュージック紹介、抹茶クッキーづくりなど。どれも興味深々で活動するミレー生の意欲にこちらが刺激をもらうことが出来たように思う。
また、交換留学が行われた週は行事が盛りだくさんでもあった。立教に来た最初の夜は、全校かるた大会があった。上の句と下の句を記憶していないと札がとれないことを説明すると、ミレー生は驚いて、札をとる生徒に感心していた。その次の日の全校合唱コンクールでは、ミレー生も観客として参加し、審査員として特別な賞も用意してくれた。
交換留学の終盤では、ミレー生と立教生バディによる発表があった。ミレー・スクールと立教英国学院の違いについてのプレゼンテーションや、元気いっぱいのダンスのパフォーマンスが披露され、夕食後の食堂は大いに盛り上がった。発表している生徒達から、1週間の間にバディ同士が心通わせる仲になったことがひしひしと伝わってきた。
1週間はあっという間に過ぎ、さびしい別れの時がやってきた。最初は話題探しが必要だった仲が、今では共通の話題がたくさん出来て話し足りないほどになった。次に会う約束をしながらミレー生はそれぞれの場所に帰っていった。
春には、立教生がミレー・スクールへ行く番となる。ミレー生がくれたパワーを立教生もお返しできるように、残りの3学期を過ごしていけたらいいだろう。