私たちのクラスの合唱コンクールは正直もめた。最後までまとまらなかった。でも控え室で誰かが「私たちが求めているのは賞じゃない。自分たちが楽しむことだよ。」この言葉で緊張がとけた。そしてはじめてクラスが一致団結した気がした。本番では私たちのクラスの合唱はきれいじゃなかったかもしれない。しかし私たちは、自然に笑顔がこぼれ出た。歌い終わった後、私たちのクラスに来たミレーの子が「きれいだったよ。」と言ってくれた。お世辞だろうなと思いながらも嬉かった。
合唱コンクールの表彰式の時、私たちのクラスは「スマイル賞」だけもらえた。私はもうそれだけで十分だった。賞をとりに行ったわけじゃないのに、もらえた。こんな幸せは久しぶりに感じた。隣のクラスは4つの賞をとっていた。いいなあと思いながらも、私たちは私たちらしくできたなと思う。表彰式が終わった後クラスのミレーの子が「私的には、高1の1組が一番だったよ。」と言ってくれた。私は涙が出るほど嬉しかった。お世辞だろうと、何だろうと嬉しかった。
このクラスでみんなで何かをつくるのは最後だ。私はこんな幸せな結果で幕を閉められて本当に良かったと思っている。たった1年間だけど、このクラスの一員で良かった。と本気で思えるクラスだった。
(高等部1年生 女子)