教室の中で先生と生徒・生徒同士が顔を合わせて学べない状況の中、少しでもその距離を縮められないか?オンラインならではの工夫ができないか?と考えた時、「音声録音の共有」というアイデアが浮かびました。
まずは中2の「詩」の学習の中で、各自の朗読を音声録音。この「朗読」に関しては、オンラインということで「視覚」が排除され「聴覚」に絞られことがプラスに働いたようです。生徒たちは自然と「言葉の響き」に敏感となり、強弱や抑揚を意識しながら素晴らしい朗読を聴かせてくれました。せっかくなのでクラス内で「朗読コンテスト」を開催。投票を楽しみながらクラスメートの朗読をじっくり鑑賞することが出来ました。
中2はその流れを汲み、古文の朗読にも挑戦。少々趣向を変え、4人一組で「春はあけぼの」を季節ごとに音読リレーしてみました。繋げる作業は教師側で行うものの、そこにはちょっとした連帯感が生まれました。
同様のことを高2古文でも出来ないものかと挑戦したのが「徒然草ー折ふしの移り変はるこそ」のクラス別24人音読リレーです。居住国もデジタル環境も様々の大人数。さすがに完成が危ぶまれましたが、なんとかクラスメート全員、最後までバトンを渡すことができました。一人一人にとってはわずか一文の短い録音でしたが、全部繋がると「あ、これは〇〇さんだな」とそれぞれの顔を思い浮かべながら、クラスメートの存在も(古文も?)身近に感じることができたのではないでしょうか。
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3回に分けて紹介する音声。
最後は高2古文「徒然草ー折ふしの移り変はるこそ」のクラス別24名音読リレーです。バトンを最後まで渡してゴールすることが目標だったので、多少のミスやスピードのばらつきは大目に見てあげてください。