2020年度立教英国学院 オンライン卒業終業礼拝

2020年度立教英国学院 オンライン卒業終業礼拝

昨年度の卒業終業礼拝はイギリス大学進学が決まっていた数名の高校3年生と在校生全員が参加、Youtubeライブ配信をしてコロナ禍の影響で日本から帰ってくることが出来なかった高校3年生も参加できるように工夫しました。

今年度の卒業終業礼拝は、ZOOMによるオンライン卒業式となり、世界各地にいる生徒・保護者の皆様・英国に残っている教職員、合わせて300名近くが参加した「特別な」卒業式になりました。

本校の卒業式には、毎年大きなひな壇に飾られたお雛様も参加します。一期生の方々が遠い日本にいて参加できない卒業生たちの代わりにと、40年以上も前に日本からわざわざ運んできてくださったものです。それが毎年、この卒業式に参列し、日本で受験をしていてイギリスでの卒業式に参列出来ない卒業生たちの代わりをしているわけです。

そのお雛様が、今年はコロナ禍で学校に帰ってくることが出来なかった全校生徒を代表して式に参列することになりました。本校始まって以来初めてのことです。実際にチャペルで参列したのはチャプレンと校長先生、卒業学年や関係の先生方だけでしたが、ZOOMの画面にはお雛様を始め沢山の生徒達の顔がライブで並んでいました。いつも通り卒業学年代表の生徒が聖書朗読をし、先学期の終業礼拝用に生徒会が作成した校歌ムービーが流れ、卒業証書を直に渡すことさえ出来ないものの、担任の先生方が卒業生の名前を一人ずつ読み上げ、卒業学年代表の生徒達がZOOM画面で一人ひとり立派なスピーチをし、イギリス人の先生方が担当教科の表彰とコメントをしてくださり、日本の本校理事長からはライブでご祝辞を頂き、地元ホーシャム市議会の議長さんからは録画ムービーのメッセージを頂き、毎年恒例のアンバサダー賞の表彰もして頂きました。

いつもと違うことがとても新鮮で、新しいことを前向きに受けとめることが素直に出来て、直に会えないことがかえって愛おしい気持ちにさせてくれた、そんなとても素晴らしい卒業式でした。

生徒達のスピーチにも、理事長の祝辞の中にも、そしてイギリス人先生たちのコメントの中にも申し合わせたように出てきた思いは、「今だからこそ学ぶことがある。特別な状況だからこそ見えてくるものがある。皆さんがとても大きく成長した一年だった。」ということでした。

式の最後に、イギリスの田園に佇む本校を、美しい日の出の時に上空から撮影したムービーが映されました。BGMには40周年記念コンサートの時にクワイヤーの生徒達が歌った曲が流れ、静かな田園にある本校の恵まれた環境と、そこで学び成長していく子どもたちの限りない可能性をここちよく感じることが出来ました。

曲の最後に収録されていた観客からの拍手と、この卒業式で旅立っていく生徒達の門出を祝う本物の拍手が美しく響きあって、2020年度オンライン卒業終業礼拝は滞りなく終了しました。

 

(式の最後に流れた本校鳥瞰ムービーは下記リンクよりご覧になれます)