7月18日から一週間、ケンブリッジ大学でサイエンス・ワークショップが行われました。これはケンブリッジ大学のキャンパスに滞在し、世界トップレベルのScientistsから学ぶことができる貴重な機会です。各自、興味のある分野に分かれて、セミナー形式で学習します。立教英国学院の生徒と、日本からは立教池袋高等学校、東北の5校の高校生、そして現地のイギリスの生徒たちが各グループに分かれて、協力しながら実験をして、最後はプレゼンテーションをすることになっているので、チームワークはもちろんハイレベルな英語、知識が求められます。ケンブリッジ大学の寮に宿泊し、朝から晩まで実験やプレゼンテーションの準備をするので、まるで大学生になったかのような生活です。
各ラボに分かれての活動を見学に行くと、立教生は様々な学校の生徒と協力して、実験を行っていました。もちろん非常にレベルが高いので、実験の内容を理解するのが難しい時もあります。そういった場合はFacilitatorというケンブリッジ大学の学生や講師が英訳、和訳、および説明の手助けをしてくれます。
毎日夕食後は日英文化交流の時間です。初回は私たち日本人がプレゼンテーション、学校紹介、書道、日本語会話レッスンなどを行いました。この間、生徒のみなならず、日英の引率教員同士でもTeachers Forumを開き、国籍を問わず、どのように生徒を指導するべきか、各教科の授業のアイデア、クラスマネージメントなど、多岐にわたる内容について意見を交わし、非常に有意義な会となりました。
ケンブリッジ大学の現役の学生が難しいと言うほど、レベルが高い内容でしたが、生徒はやりがいがあると言って黙々と実験や発表の準備を進めて、厳しいリハーサルの指導も受けて、いよいよ最終のプレゼンテーション。科学、ブレードデザイン、ルビスコ、惑星の衝突、核エネルギー、サイエンスコミュニケーション、以上六つのチームの発表は高校生とは思えない出来栄えで、多くのゲストからお褒めの言葉をいただきました。
一週間がんばったご褒美として、最終日にはClare Collegeにて晩餐会です。フォーマルな装いで、伝統あるCollegeで食事をする経験は滅多にできないもの。Certificateがそれぞれの生徒に渡され、生徒たちも達成感を感じているようでした。会話にも花が咲き、楽しい時間はあっという間で翌朝はお別れの時間です。
日本の生徒はイギリスの生徒より先にコーチで出発するので、イギリスの生徒たちが見送りにきてくれましたが、中には泣き出す生徒もいてなかなか出発できません。別れを惜しみながらも出発し、大英博物館へ。そして最後は空港で日本の生徒もお別れです。長かったようであっという間であったワークショップを終えて、晴れやかな表情で生徒たちは帰っていきました。この経験を将来の選択にどのように生かすのか、非常に楽しみです。