立教生が一番熱くなり、全力で作り上げる作品の数々が展示されるオープンディ。今年はフリープロジェクトもクラス企画をするのも最後の年だった。立教で過ごしてきた5年間で一番心に残るオープンデイと思えるものだった。
話し合いが始まったのは一学期の後半。話し合いの場を設けても私のクラスはいまひひとつ積極性が感じられず、盛り上がりに欠けていた。やる気がないわけではなく、「最後」だからという理由もあり、なかなか軽い気持ちで意見を言うことができなかったのだと思う。そんな中、ある男子生徒の意見がクラスの雰囲気を突然、まるで風が吹いたかのように変えてくれた。江戸の町をクラスの中につくりあげたい。オープンデイのスローガンであったSamurai Heartに合わせて思いついたようであった。テーマが決まると目標である江戸村をつくり上げるために模型、背景、模造紙、各班にわかれて、一生懸命に準備をした。今になって思い返してみると、高校2年生という学年に見合ったレベルの展示品ができたと感じられる。学校全体がひとつの大きなイベントを完成させるために協力し合う立教のオープンディは今年も生徒達の大切な思い出として心に残ったと思う。
来年は最高学年として「縁の下の力持ち」という言葉がしっかり似合う、頼りになる先輩になりたい。また私たちが今回のオープンディで学んだこと、反省したことをしっかり後輩たちにも伝えて、来年は今年よりもより良いオープンディになるようにできる限りのことをしたい。
(高等部2年生 女子)