英国では寒さも厳しくなり、街や学校では、クリスマスに向けたイルミネーションが夜を彩りはじめました。
そんななか、立教英国学院の生徒たちはキャロリングを行いました。
立教英国学院のキャロリングは、しばらくの間、学校の中庭に集まり、生徒だけで行っていました。しかし、7年前からElmbridge Villageという学校の近くにある老後施設のコミュニティーのホールで歌を披露するようになり、地域の方々とともにクリスマスをお祝いすることができるようになりました。
“KON NICHI WA! GENKI DESU KA?”という地域の方々からの言葉に、生徒たちが「元気です!」と答え、今年のキャロリングが始まりました。
今年は日本語の曲と英語の曲、あわせて12曲を立教生全員で合唱します。
この日のために、聖歌指導員の高校3年生たちは、楽譜の用意や練習指導など多くの準備をしてきました。
OPEN DAYが終わったあとの毎週日曜日には、礼拝の後にキャロリングの練習をする時間が少しありますが、集中して練習ができるのは期末テストが終わってからです。
そのため、パートごとの練習はテストの直後からはじまり、入退場や全体での練習は本番前日に行います。
そんな短い期間の練習でも、小学生から高校生までの全員が自信を持って合唱ができるのは、聖歌指導員の3年生が中心となり、先輩たちが後輩たちを導いていくからでしょう。
当日は、生徒たちは練習以上に大きな声で楽しそうに歌い、聴いている方々も生徒たちの歌を聴きながら自然とリズムをとってくださいました。
曲が日本語であろうと英語であろうと、クリスマスキャロルのもつ「クリスマスを祝う」という想いを共有できた時間だったように思います。
最後には、聴きにきてくれた方々から”ARIGATO”の言葉とお菓子のプレゼントをいただき、学校に戻りました。
立教英国学院では、キャロリングをおこなった日の夜にクリスマス礼拝を行います。
夕方には地域の方々と共にクリスマスの喜びを分かち合い、夜には生徒と教職員でクリスマスを祝うことで、今日までの日々を共に過ごした人や、これまで守り支えてくれた人のことを想い、感謝する日となるのです。
期末テストを終え、長かった2学期が終わりに向かっていくなかで、これまでの日々を振り返り、新しい学期、そして新しい年へと気持ちを切り替えていく日となったのではないでしょうか。