2月6日、ロンドンのSouthwark大聖堂で東日本大震災追悼礼拝が行われ、全校生徒でこの礼拝に参列しました。
礼拝堂に入ると、震災で亡くなった方々の見つかった場所が記された紙が、一人ひとりに手渡されました。
その紙は桜の花びらの形にかたどられており、礼拝のなかで、祭壇に用意された木に一人ひとりその花をつけ、皆で桜の木をつくりあげる時間がもたれました。
改めて、あの日に失われた命の存在を想う時間が与えられたように感じます。
また、日本聖公会による被災者支援活動である「いっしょに歩こうプロジェクト パート2」の事務局長である池住圭さんによる報告もあり、震災から5年経ったいまでも支援が必要とされていることを痛感しました。
私自身、5年という歳月が経ち、震災が起こった当時感じていたことや考えていたことが薄れてしまっていたように思います。
被災した方々のために直接できることはあまり多くないかもしれません。
そうだとしても、被災した方々を想い、祈り続けることはできる、ということに気づかされる場となりました。
また、立教英国学院のクワイヤーの生徒は、この追悼礼拝で聖歌隊をつとめ、普段は座ることのできない大聖堂の聖歌隊席に着く、という貴重な体験をしました。
礼拝のなかでクワイヤーが歌ったのは『ゲール人の祈り』という曲で、皆が平安・平和のうちにいることを祈り願うものでした。
この追悼礼拝を通して、日本人であろうとそうでなかろうと、その場にいる全員で、5年前の東日本大震災に想いを寄せ、共に祈ることができました。
日本からは遠く離れた土地ですが、そのような場所にも、あの日を思い出し、祈る者がいるということが、少しでも被災した方々の力になることができたらと、思っています。