私は、家族と一緒に熊本に行った。お父さんが熊本の震災で家をなくした人達のために作ったテント村が閉村することになり、その片付けをしに行ったのだ。テント村につくと、いっぱいあったテントもだいぶ少なくなり、160個ほどあったテントが20個くらいに減っていた。そのテントに住んでいる人に片付けてもいいかを聞かないと、片付けられないので、昼間はとてもひまだった。だから、お母さんと一緒にとなりのひなん所を見に行った。
私は、ひなん所のみんなの寝る所があるホールのような所に行ったとき、とてもびっくりした。なぜなら、なんの音も聞こえないからだ。みんなめいわくにならないように、小さな声でしゃべっているのだ。そのうえ、白い布で区切られているため、人がいるのかも分からなくて、とてもこわかった。夕方になると、子供たちが学校から帰ってきて、テント村もにぎやかになってきた。そこからまた片付けが始まり、六時くらいにはほとんどのテントが片付けられ、子供達もいなくなり、しずかになった。夜になると、誰も外に出ないからとても静かだ。前までにぎやかだったなんて、信じられなかった。
二日目、この日は壊れた家を見に行った。私は、東日本大震災の時も見に行ったが、その時は、地震が起こってからだいぶ経っていたけれど、今回は2ヵ月ほどしか経っていなくて、地震がおきた後の状態のままだった。一階がなくなった寺や、壁がはがれて中が見えるようになった家などがあり、私は言葉を失った。東京で起きたらどうなってしまうのだろう。想像するだけでも、こわかった。私は、地震を止めることはできないけれど、地震の被害を少なくすることはできると思う。私は、どんな小さな事でもいいから、やっていきたいと思った。
(中学部1年生 女子)