月曜日のウィンブルドン外出からあっという間に土曜日となり、第1学期終業礼拝がおこなわれた。この日はここ最近では珍しく晴れた気持ちのよい朝で、学期を終えるのにふさわしい天候であった。
立教英国学院では毎日礼拝をおこなう。おこなわない日は早朝起床をするウィンブルドンの日だけだ。月曜日から土曜日は朝の礼拝、日曜日は主日礼拝、第4日曜は聖餐式。これを1学期間繰り返してきた。
だから終業礼拝に臨んだ児童生徒達は、本当に慣れた様子で礼拝の席に座っていた。振り返れば約90日前、始業礼拝の時は全くわけが分からない様子の新入生が何人もいた。そしてどんな新入生が来たのだろうとわくわくしている在校生の姿もあった。しかし1学期間、全校一緒にラジオ体操をしたり、お祈りをしたり、ベッドメイクをしたり、「ごちそうさまでした」をしたりしている間に新入生も在校生もなくなり、いつのまにか、みんな立教英国生になっていた。
日々のルーティーンの中だけで無く、行事の度に全校の距離が縮まったように思う。例えば4月におこなわれた球技大会。うまくボールがだせなくても、優しく声をかけてくれる先輩に申し訳なさと、感謝の気持ちを感じた後輩は沢山いただろう。5月のジャパニーズ・イブニングでは流暢な友達の英語に驚きと誇りと、「もっと自分もがんばろう」という気持ちを抱いただろうし、やっと迎えた6月のホームステイではイギリス人の家庭の中で友達の新たな一面を発見したに違いない。
終業礼拝には立教大学卒業生であるデザイナーの佐藤氏と立教大学の山口副総長と圧司教授も足を運んでくださった。佐藤氏は先日行ったウィンブルドンのロゴをデザインした方である。経済学部を卒業した佐藤氏がなぜロゴを手がけるようになったのかについて興味深いお話を聞くことができた。山口副総長からは大学についてのお話をしていただき、未来に想いを馳せた児童生徒もいたことだろう。
すっかり立教英国生となり、仲間と関係を深めることができた1学期。2学期には更に大変で充実した勉強や行事が待っている。将来について考えたり、自分と向き合っていかなくてはいけないことも増えていくだろう。不安も多くあるとは思うが、1学期の間に築きあげたクラスメート、先輩、後輩との結びつきを大切に、みんなで乗り越えていって欲しいと思う。