中学部3年生 最後のアウティング

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1月31日、晴れ。小・中学部の生徒達は2台のコーチに分乗して海辺の街、Brightonを訪れました。

この日一番の目的は眩しい海辺にスクッと立つブライトンタワー、British Airways i360 の搭乗。12時の便を予約していたので、30分前の搭乗手続きに合わせて、まずはブライトンピアから海辺を散策。既に前便のグラスカプセルが前方にそびえるタワーの一番高いところでキラキラと輝いていました。

そして1時間後、子供たちはその巨大なガラス張りのカプセルの中から、音のしない波が打ち寄せる長い長い海岸線と精巧なジオラマのようなBrightonの街を見下ろしていました。
透明なカプセルの中は不思議なくらい静かで暖かく、皆んなの笑顔や楽しそうな会話もゆったりとした時間の中でまどろんでいるようでした。こんなに幸せな気分なのにどこか愛おしくて切ないこの感覚は、その後のお洒落なカフェでのAfternoonTeaの間も、美しい砂利浜の波打ち際ではしゃいでいた時も、傾きかけた太陽の光に縁取られた海辺のプロムナードを皆んなで歩いている時も、ずっとずっと続いていました。

「今日が中学最後のアウティングだね。」
誰もがそう思っていて、それを口にしたくなかった。これまでで一番幸せなアウティングだったのに、それを言ってしまうとこの夢見心地の時間がプツリと途切れてしまいそうで・・・ そんな、切なくも楽しい、思い出に残る「中学部最後の」アウティングでした。