10月30日から1週間、中学部2年生の教室にイギリス現地の学校から短期留学生が来ました。同じ年齢の日本語を学んでいる生徒です。留学生を迎えることは中学部2年生にとっては初めての経験。
「いつから来るの?」
「イギリス人の子?」
「スポーツは何をしていますか?」
「ちゃんと話しできるかな?」。
生徒会主催のギルフォードへの外出の行われた日の夕方、留学生は学校にやってき来ました。”Hello”という緊張感いっぱいの挨拶を交わし、1週間の始まりです。この日のクラスのホームルームでは自己紹介をしましたが、ほとんどの生徒が恥ずかしそうに名前とよろしくお願いしますと言うだけでした。留学生はこの日から立教英国学院の一員として、衣食住すべてを本校の生徒と共にします。もちろん、授業もすべて一緒に出席です。英語の授業では、留学生がみんなの勉強のお手伝い。他の授業では、先生の話している内容をクラスみんなで協力して勉強内容を伝えました。
あっという間の1週間でした。お別れの日、最後にクラスで一人ずつメッセージを伝えました。「このクラスに来てくれてありがとう」「一緒にダンスができて楽しかったよ」「この1週間はクラスがいつもよりも明るくなったように感じました」。しっかりと表現した思いは、留学生にも伝わっている様子を強く感じました。別れを惜しむ中学部2年生と留学生の姿に言葉や文化の壁は全く感じられませんでした。
お別れの日はイギリスのガイフォークスデイ。留学生を見送った後の夜空にはきれいな花火が見えました。達成感と寂しさで一杯の生徒たちへのプレゼントのようにも感じました。この1週間だけでなく、これからの長い将来にわたって、お互い学び助け合える関係が続くことを願っています。留学生と共に過ごした時間は、真の国際人へ向けた確実な一歩となったことでしょう。