立教英国学院に入学して3週間。すっかり新緑のまぶしい季節となりました。中学1年生の国語の時間では「朝のリレー(谷川俊太郎)」を読み、朝と夜の対比表現について学習しました。
立教の「朝」といえば、とにかく慌ただしい。眠い目をこすりがなら短い時間で身支度を整え、起床の20分後には中庭でのラジオ体操がはじまります。天気の良い日が続く今日このごろですが、朝晩は冷え込み、日本の家族を、布団のぬくもりを、恋しく思う生徒は多いようです。
今回は3回に続けて「朝のリレー」に関する生徒作品と生徒の視点からみた「立教の朝」をご紹介します。
************************************
ギルフォードの少年が 宿題をしているとき
静岡の少女は 学校に行っている(M1・男子)
ロンドンの学生が 勉強して寝ちゃったとき
シドニーのボーイはココアを飲みながら まぶしい朝日を浴びている(M1・男子)
バンクーバーのビジネスマンが お酒を飲みすぎて寝てしまったとき
ホーチミンのハッピーな人は 観光客にベトナムコーヒーを売っている(M1・男子)
ケープタウンの少女が 海で泳ぐ夢を見ているとき
スパの少年は 朝風呂に入っている(M1・女子)
日本のお母さんが息子のお弁当を作っている時
ドイツのお父さんは娘にベットで本を読み聞かせている(M1・女子)
「この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ(原文引用)」