悔しさからの笑い

悔しさからの笑い

 延期になった球技大会の日がついにやってきました。僕の種目はサッカーで球技大会の一、二週間前から放課後を費やして練習していました。練習では調子のいい時にトップとして1,2得点取ることが出来るくらい順調でした。そして、球技大会当日少し不安でしたが、待ちに待った球技大会でもあり、とてもウキウキしていました。最初の借り物競争では残念ながら負けてしまいましたが、みんなで盛り上がり、とても楽しむことが出来ました。そして、その後すぐに僕が出場するサッカーが始まりました。僕はその時とても緊張していましたが、全力で楽しもうと思っていました。試合は始まり、前半は相手に押され気味でしたが、そんな中でも小さな一個のチャンスをものにし、惜しいシュートを何回か打つことが出来ました。ですが、僕の技術的な面があまり良くなかったため、シュートを決めきることが出来ませんでした。そして、前半が終わり、続く後半相手に一得点を取られてしまい、その後も決定的なチャンスが僕に回ってきましたが、焦りのほうが勝ってしまい、またシュートを決めることが出来ませんでした。しかし、仲間が最後の最後でシュートを決めてくれたため、なんとかPK戦まで持ち込むことができました。そして、PK戦で僕は最後である5番目のキッカーを任されました。順調に両者とも決めていましたが、僕たちのチームが一本外してしまいました。そして僕の打つ番が回ってきました。焦りもあり精神的に蹴れる状態ではありませんでしたが、ここで決めないと負けてしまうというのもあり、覚悟を決めて蹴りました。しかし、ボールはポストに当たり僕達の負けが確定してしまいました。その時、自分のせいで勝利できなかったことが悔しくて涙がこぼれてきました。しかし、みんなは僕のことを責めることなく、「よく頑張った」「ナイスプレイ」など励ましてくれました。勝利することが出来ず悔しかったものの、Tシャツに色んな人からメッセージを書いてもらったり楽しくダンスが出来たりと最終的に楽しく球技大会を終えることが出来ました。

(高等部1年 男子)