窓の外の景色を眺めていた。古いけれどどことなく威厳のある街並み。いや、古いからこそ、か。
これがあのテレビの画面越しでしか見たことなかったオックスフォード。
1年前フィリピンのソファーでゴロゴロしていた私には考えられないところまで来てしまったな、と改めてイギリスに住んでいることに実感がわいた。
ゆったりとした雰囲気を持つケンブリッジとは対照的に、大学と住居とお店がごちゃまぜになって、ぎゅうぎゅうに詰まっている感じ。それでいてしっかりと調和がとれている。じっくりと街を観察した後は、イギリス最古のコーヒーショップへと足を運んだ。めったにない機会だし、と少し背伸びをしてモカと蜂蜜バニラアイスクリームイチゴ添えをオーダーした。無論、どちらも絶品だった。
しかし今回のアウティングのハイライトは、やはり若い男性ガイドさんによるハリーポッターツアーであろう。実際映画に使われたロケ地や、モデルとなったオックスフォードのダイニングホールをこの目で見ることができた。特にダイニングホールは圧巻だった。ちょうど夕食の準備が行われていて、一直線にきれいにキャンドルが並べられていたのがとても印象的だった。今でもその幻想的な光景が目に焼きついていて離れない。
オックスフォードで見るもの全てが新鮮だった。また機会があればぜひこの歴史ある街を訪れたい。
(高等部2年生 女子)