Cambridge生徒報告書 ケンブリッジ大学研修に参加して

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 今回、私はケンブリッジ大学研修に参加しました。入学時とコロナ禍が重なったこともあり、立教英国学院本来のホームステイなどを通した異文化交流が出来なかった私たち高校3年生にとってこのような研修プログラムに参加することは特別な経験になると思い、参加しました。

 世界屈指の名門大学であるケンブリッジは世界中から多くの学生が集まり、31のカレッジで生活をしています。私たちは今回実際に31カレッジの中のFitzwilliam Collegeに滞在しました。Fitzwilliam CollegeはKing’s College から徒歩30分ほどのところに位置するNEW Collegeです。NEWということもあり、外観はとても綺麗で寮はたくさんの植物や綺麗なお花に囲まれていました。私は2階の1人部屋に宿泊しました。1人部屋と行ってもゆとりのある大きさでしたが、普段立教で生活しているドミトリーの方が清潔感や便利さなどを含め上回っていたなと感じたのが正直なところです。シャワーやお手洗いが同じでシャワーを浴びると床一面が水浸しになるなど、幾つか不便さを感じました。

 この8日間の研修の初日はKing’s College Chapelにて礼拝に参加しました。あんなにも大きく、立派な礼拝堂で礼拝を受けるのは初めての経験だったのでチャペル内に入る前から緊張していました。礼拝では約20名ほどの男性のクワイヤーの方々が歌を歌ってくださいました。立教では女子のクワイヤーが人数比の多くを占めているため、男性のみのクワイヤーに新鮮さを覚えたと共に、小さな子供から成人男性までいるため高音から低音までしっかりと区別されて歌われており、とても感動しました。彼らの声が大きなチャペル内に響き渡り、歌声の雨かのように天井から降ってきているように思えるほど素敵でした。

 2日目にはシェイクスピアの「King Lear」について学びました。シェイクスピアについては以前にも世界史の授業で既習していましたが、King Learの内容については初めてでした。King Learはシェイクスピアの四大悲劇の一つであり、過去に何度も映画化されている作品です。午後からは劇を見ましたが、事前に内容理解を済ませていたおかげもあり、内容を理解しながら楽しんで見ることができました。

シェイクスピアについては、研修7日目にもtwelth nightの劇を見ました。Twelth Nightは登場人物が多いことに加え、内容もKing Learよりも複雑だったため理解することが難しかったです。外での劇だったので、とても暑く、日差しが強かったのですが各自飲み物や軽食を食べながら見ることができるのでとても素敵だなと感じました。

 私がこの研修中に一番思い出に残っているのは、4日目に訪れたFitzwilliam Museamです。Fitzwilliam Museamはアンティーク、工芸品、コインやメダル、写本や書籍、絵画や素描の5つの部門からなっている美術館です。それぞれ30以上の小さなブースに分けられており、アンティークには古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アジアのものも含まれていたり、工芸品にはヨーロッパの陶器やガラス製品、家具、中国や日本の美術品も展示されています。日本の展示ブースには、日本伝統の有田焼などきれいなお皿や壺が沢山展示されていました。私はグループとしての課題で,Spanish& Flemishの8番ブースにある絵画を見に行きましたが残念なことにその日は展示されておらず、直接目にして細部を確認できなかったのが少し心残りです。

Fitswilliam Museumの中で私が最も心を惹かれたのは近代の英国美術です。ウィリアム王子とキャサリン妃の実物大の絵が飾られていて、とても素敵で心が奪われるほど立ち尽くしてしまったのを思い出します。

 今回の研修で私は初めて正式なFormal Dinnerに参加しました。普段の立教での食事とは緊張感が違い、所作に気を配りながら食事を楽しみました。テーブルマナーについてピーターさんに教えていただいたとおりチャレンジしてみましたが、デザートをスプーンとフォークでたべるのは難しかったです。

 ケンブリッジ研修を通して、ケンブリッジの歴史や英国の文化について触れ、学ぶことがたくさんありました。人生で一度きりであろうケンブリッジ大学の研修に参加できてとても貴重な経験ができたと思います。友達と一緒に学び、遊んだ時間はとても有意義で充実しており、とても楽しかったです。
(高等部3年女子)