「ピッピッピー」
ノートを渡して最後の球技大会が終わった。
僕はサッカーのキャプテンとしてこの2週間、中学3年生から高校3年生までを指揮した。
僕たちのチームは高校3年生が3人だけでとても不安だった。さらに初心者が2人もいて合計10人しかいなかった。だが、練習を積むごとにスキルアップしていき、仲も良くなった。気がつけば1人も欠かせないチームになっていた。そのこともあり、午前に2対1、午後3対1と2勝することができた。勝った瞬間とてつもなく嬉しそうな顔をしているチームメートがいて、幸せだった。チーム一丸となって勝った試合だった。
後輩も弱音を吐かずよくここまでついてきてくれたと思う。そして僕を支えてくれた高校3年生の2人に一番感謝している。この2人は何かあると相談に乗ってくれ、アドバイスをくれた。苦しい時も自分のために無理をしてくれて嬉しかった。
球技大会を通して最高の仲間を発見できた。ハッピーエンドで終われたのはみんなのおかげだ。学級委員ではなくサッカーのキャプテンとして学年関係なしの、いつもと少し異なった大役は楽しかった。明日から皆と練習できなくなるのは悲しいが、この2週間は僕の宝物だ。
(高等部3年生 男子)