朝は4時半に起床! 前日は小・中学生は8時、高校3年生でも10時の就寝でした。
何か特別な、ワクワク感で始まった一日、そう、この日はイギリス伝統のウィンブルドン・テニス観戦に出かける日でした。
こんなに朝が早いのに、あたりはもうすっかり明るくなっていて、フィールドの向こうには澄み切った空気の中に絵に描かれたような綺麗なお日様が浮かんでいました。
午前6時過ぎ、ウィンブルドンに到着。会場の横に広がる大きなフィールドに長く長く続くQueue〈列〉に早速並びます。Queueカードという整理券が手渡されますが、今年は早いグループで4,000番台後半、立教生の最後尾の子たちは5,900番台。こんな時間に6,000人もの人が列を作って並んでいるというのは凄いものです。
5時間以上をこのフィールドの列の中で過ごすわけですが、お喋りをしたり、読書をしたり、観戦に備えて仮眠をとったり… 思い思いに過ごしながら、快晴の日差しと時折吹き抜ける気持ちのいい風を満喫していました。
会場に入ったのは正午過ぎ、まずは帰りの待ち合わせ場所を確認、そして班行動が始まります。早速お昼ご飯を食べに行くグループ、よい席を確保するためにすぐにお目当のコートに向かうグループ、芝の上でゆったりと寝そべって大スクリーンに映るセンターコートの試合観戦を始めるグループ… 小学生から高校3年生までの数十グループがウィンブルドンの人混みの中にあっと言う間に溶け込み、そこここから上がる歓声と拍手の中に消えて行きました。天気が良いばかりか、今日はウィンブルドン初日とあって、人の数も時間とともに増え続け、活気のある「ウィンブルドン」を実感できたのではないでしょうか。
一日中太陽の日を浴びてすっかり日焼けをした顔で中央大スクリーン前に皆が集合したのが午後5時半。4台のコーチに分乗して学校に戻ったのですが、最後の高校3年生のコーチが学校についたのは午後8時近くのことでした。
実は、この日はW杯日本対ベルギー戦が午後7時から始まっていましたが、ウィンブルドンから戻るや否や、留守番の先生方が食堂に用意して下さっていた大画面スクリーンで今度はサッカー観戦が始まりました。今日は特別に夕食を取りながらの観戦。丁度高校3年生が帰ってきて夕食を取り始めた頃に後半戦がスタート。いきなり日本が2本のゴールを連続で決めて、一挙に盛り上がりました。ウィンブルドン観戦のライブ感が続いていたのか、食堂の大画面の前で応援を始める子供達はとても楽しそうでした。意外な組み合わせのダブルヘッダーでしたが、期末試験も終了してリラックスした気分で「イギリスらしさ」を満喫できた一日でした。