僕達うぃーたびっくすは新たなメンバーを1人加えて、先学期に引き続き軽音ライブに参加した。僕は前回に引き続いてベースを担当した。前回演奏した「WXY」はスローペースな曲で比較的簡単だったため、ある程度は演奏することが出来た。しかし、今回演奏した「ホワイトアウト」は「WXY」に比べてハイテンポな曲で難しく、完璧に演奏することができなかった。今は春休み中にもっと練習しておけば良かったなと後悔している。
僕は自分の番を待っているときも、演奏しているときも、前回に比べると緊張はあまりしていなかった気がする。
いざ自分の番が始まると自分の演奏に手一杯で前をみる余裕がなかったので、どんな感じだったかあまり覚えていないが、一つだけ鮮明に記憶に残っていることがある。それは、マイクに音が入らなくなるトラブルがあったとき、ボーカルはマイクを使わずに歌い続け、メンバーの全員が迷うことなく、ギター、キーボード、ベースドラムを弾き続けたことによって生まれたものである。ふと、前を見てみると観客のみんなが一緒に歌ってくれていてとても嬉しかった。
会場にいる全員が一つになったあの瞬間は決して忘れない。これは誰一人として演奏を止めなかったことから生まれた奇跡だと思う。ただコピーするだけではなく、魅せる演奏をして観客の心を掴むことの大切さが軽音ライブの醍醐味であることを感じた。
みんなで頑張ってきて本当に良かったと心から感じ、楽しいときも辛いときも共にしたバンドメンバーとの友情は更に深まったと思った。ほんとに軽音ライブって最高だなって思った。
来学期はもう高3は演奏できないのでとても悲しいが、今まで素敵な演奏でみんなの心を魅了し、楽しませてくれたので、今度は自分たちが精一杯先輩たちの心を魅了し、思いっきり楽しませようと思う。(高等部2年男子)