先週の1月26日には全校のロンドンアウティングがありました。
高1は大英博物館を見学した後、ミュージカル・「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観に行く、という行程だったのですが、私が今回のアウティングで一番楽しみにしていたのはなんといってもミュージカルです。
というのも、以前家族でロンドンに旅行に訪れた際に「アラジン」のミュージカルを観たことがあるのですが、音楽の楽しさは分かっても、当時幼かった自分にとって全編英語のセリフが理解できるはずもなく、早々に夢の世界に旅立ってしまった…という過去があり、いつかリベンジしたいとずっと思っていたからです。
また、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は一作目を初めて観たとき、あまりの面白さに続編の2作も一気見したほど好きな映画なので、それも相まってとても楽しみにしていました。
席は2階の最前列で、上からではありますが舞台全体を見ることができて良い席でした。
ステージから客席の方に向かうように壁に設置されたLEDボードが近未来感を演出していて、始まる前からワクワクが止まりませんでした。
今回のミュージカルは爆発音からタイムトラベルの演出、時代ごとの場面転換やデロリアンが走り去った後の炎等、とにかく舞台機構が素晴らしく、上映中何度も「一体どうなってるんだ!?」と心の中で叫ばずにはいられませんでした。
特に作品の要であるデロリアンは精巧に作られており、光ったり、実際に乗り込めるのはもちろん、ラストではなんと…飛びます。
飛びます、本当に。原作映画でも飛ぶのですが、そこは映画。すごいなぁと思ってもきっとCGやなんやかんやしているんだろうな、と考えていたのですがここは3次元空間。
ステージから浮き上がったデロリアンはさも当然のように飛んでおり、下には1階の客席。そして窓から手を振るマーティとドク。
正直何がなんだか分からず、本当に現実なのか疑いました。
いやいやきっと、ワイヤーか何かで浮かせているのだろう、そう決めつけて手に入れた心の平穏は長くは続かず、数秒後に私は360度横に回転するデロリアンを見てしまいます。
えぇ!?と思わず叫んでしまい焦りましたが、周りの人たちも皆何が起きているのか分かっていない様子でざわついていて、私はただ隣の席の友人と顔を見合わせることしかできませんでした。
そんな事があって、その衝撃でストーリーはほとんど吹っ飛んでいってしまったのですが、最後まで一睡もせずに観ることができましたし、セリフも何と言っているのか、雰囲気なら掴むことができ、少なくとも親を質問攻めにし、挙げ句飽きて眠りに落ちた幼きあの日よりはずっと楽しむことができたと思います。
ただ、ぼんやりとしかセリフが分からないのはかなりストレスで、自分の今の英語力にも落ち込みました。
もっと英語を勉強して、またいつかミュージカルに挑戦してみたいです。
(高等部1年女子)