ちょうど1年前、外は真っ白、大雪でした。毎年帰宅日前日に学校から10分ほどのところにあるELMBRIDGE VILLAGEを全校で訪れクリスマスキャロルを歌います。ところが去年はその大雪の為、折角練習したクリスマスキャロルを歌いに行くことができませんでした。残念だったあの時の思いを胸に、高校3年生の聖歌指導のメンバーは期末試験が終了するとすぐにキャロリング練習を本格的に始めました。日本語英語あわせて10数曲の練習を毎日全校生徒で行います。パート別に練習を繰り返し、朝の礼拝では練習したキャロルを全員で歌います。前日には学校のステージを使って実際に入退場の練習もしました。聖歌指導のメンバーがテキパキと指示を出し、短い時間にしっかり準備ができたようです。
そして本番。去年とは打って変わり例年よりずっと暖かい日でした。コーチとミニバス5台に分乗し訪れたELMBRIDGE VILLAGE。高齢者の方々が暮らす広い敷地内から次々とご老人たちが集まって来ました。練習通りスムーズにホールのステージに全員が上り、さっそく中学生のハンドベルの演奏からスタート。1曲毎に暖かい拍手を頂きました。曲と曲の合間に、カードを見ながらVILLAGEの方々が「こんにちは」「ありがとう」と皆で声を合わせて日本語で言って下さると、生徒たちの緊張した顔もほころび始め、リラックスして歌い続けることができました。そして全曲歌い終わると、VILLAGEの代表の方々がキャンディーやチョコレートをプレゼントして下さいました。
ステージのこちら側と向こう側。クリスマスキャロルを介して、若い生徒たちが歌いかけ、何十年という生活をして来たご老人たちが拍手を送りながら微笑み返す… その間に通い合う、何か不思議な暖かさを感じることができたキャロリングでした。