5月30日、そしてハーフターム明けの6月12日の2日にわたって、ケンブリッジ英検のF.C.E.の資格試験が行われました。
F.C.E.とは何でしょうか?
立教英国学院では、30年以上前からケンブリッジ大学が主催する英語検定試験の受験を奨励してきました。
ETC主催のTOEICやTOEFL、日本の英語技能実用検定(通称『英検』)に比べれば、日本での知名度は高くありませんが(実は日本でもケンブリッジ英検は行われています)、ケンブリッジ英検は欧米ではよく知られた英語資格試験です。
詳しくは、
K.E.T.(初歩の英語資格 中1~2での合格を目指す)
P.E.T.(基礎の英語資格 中3~高1での合格を目指す)
F.C.E.(中級の英語資格 高3までの合格を目指す)
C.A.E.(やや上級の英語資格)
C.P.E.(上級の英語資格 英語を指導する資格を併せ持つ)
の5段階があり、本校では付記のような目標を立てています。
今回行われたF.C.E.(First Certificate in English)は、5月末にスピーキングテストが、6月初にペーパーテストという日程でした。
ペーパーテストは、語彙力・文法力・読解力もさることながら、長時間のリスニングテストや英語での文章作成力も問われ、昼食を挟みつつ朝9時から夕方16時までの1日がかりの試験です。それゆえに多角的視点から総合的に英語力が評価されます。
一般にP.E.T.取得から2年の学習期間を要すると言われ、英国の大学に進学する際には、F.C.E.によってNon Native対象の英語研修は免除されます。
きちんと申請すれば、日本の大学でも入学後、一年次の英語の授業(基礎英語)が免除され、二年次からの上級英語の授業から受講できるところもあるようです。
それゆえにF.C.E.の取得は、高校3年生でも学年で合格に至るのは容易ではありません。
F.C.E.を目指す生徒は、同時に英語検定準一級以上や、TOEICでのハイスコア(A・Bランク/スコア730以上)も目指し、実力アップに努力しています。
語学力は、客観的にはかるのが難しい抽象的なもの。
資格試験によってある到達点を示され、これを目指してゆくことが生徒にとって分かりやすい目標になるようです。
さて本校の開校期間とF.C.E.の実施期間は、1年のうちで初夏のみ日程が合い、生徒にとっては1年に1度の挑戦となります。
2012年の今年は、中2から高3までの10名の生徒がF.C.E.に臨みました。
1日掛かりの試験は体力を使うもの。彼らなりに自分自身で集中的に試験対策を進めてきました。
がんばってきた分、果報は寝て待て。
結果を手にするのは盛夏のころになります。