11月17日、本校の創立40周年記念コンサートがロンドンにて行われました。
5年毎のこの記念コンサート、今までQueen Elizabeth Hall, Parcel Room, Wigmore Hallなど,ロンドンの名だたるコンサートホールで開催してきました。今回の会場は国会議事堂近くのSt. John’s Smith Square。古い教会を改築した伝統あるホールで、普段はプロの演奏家のコンサートが開かれています。高い天井から下がる華やかなシャンデリア、壁にそびえるパイプオルガン、教会の壮大な装飾が残る内部に、演奏する生徒たちは会場入りしたとき一瞬息を呑むと同時に、本番への思いをいっそう強めた様子でした。
演奏者と係の44名の生徒は、午後3時の開演の準備のため朝6時に起床し、学校を出発しました。会場へ入り、リハーサルのためにステージ衣装に着替えると、控室のあちこちから様々な楽器の音や歌声が流れ出し、段々に張り詰めた空気に包まれていきました。
午前中から全演目のリハーサルを通して行い本番に備えます。今年度の始めから、生徒によっては春休み前からこの日のために練習を重ねてきた一曲。時間にすれば数分の演奏ではあっても、その数分に一人一人の懸ける思いが詰まっています。
コンサートは定時に開演、演奏者たちは次々にステージへあがっていき今までの思い全てを出して演奏を披露しました。大舞台のなせる業か、積み上げてきた練習から生まれた自信の成果か、どの生徒も本番では練習をはるかに越えた名演を繰り広げました。演奏を終えて控室へ帰ってくる生徒たちは、誰もが無事終えた安堵と満足感にあふれた表情を見せていました。
コンサートは演奏者だけでは成り立ちません。終始影で支えつづけたコンサートマネージャーの生徒たちがいます。
ホール全体に響き渡る音楽を演出し、演奏者、観客双方に音楽を楽しんでもらうために、マネージャーたちは数週間前から準備を進めていました。ステージ上の楽器や椅子などの移動、演奏者への指示など、綿密な計画を立て、リハーサルを重ねるたびに細かく修正していきます。控室でも常に演奏者たちが集中できるように配慮し、本番では観客に自分たちの存在を感じさせることなく、音楽に集中できるスムーズなコンサートを実現していました。
最後の演奏が終わると会場は割れるような拍手に包まれ、終了後大勢の皆様から「素晴らしいコンサートだった」とのありがたいお言葉を頂きました。連日たくさんの感謝のカードが学校に届いています。
創立40周年を記念するにふさわしい、演奏者、マネージャー、司会、案内係など生徒全員で作り上げた最高のコンサートでした。