立教英国学院では、もちろん高校三年生の大学入試の第一関門として注目されますが、
同じ頃、校内では……
「次の日曜日は何かある?」「センター英語だよ」「ああ~点数とれるかなあ」
「去年、ぜんぜん分からなかった」「長文読めたと思ったのに、意外に合ってなかった」
「アクセント問題が難しいんだよな」「今年は150点突破したいなあ」
そう、立教英国学院では、センター試験が行われると
英語だけ、全校で受験してみるのです。もちろん小学生も含めて。
なぜ大学入試用のセンター試験英語を全校で受験するのか。
それは、EC(英人による英会話授業)や音楽・美術・個人レッスンなどで日々磨いている英語を、
大学入試問題に挑戦したらどれくらい解けるか、というもの。
一種の『目安』、実力だめしというわけです。
結果は人によって様々。
文法問題では学年による進度の差がハッキリと出てしまうようですが、
全体の半分を占める、長文読解問題は英語の慣れと実力が発揮されます。
特に本校で行われている、リーディング・マラソン。
BBC記事(300~600単語程度)を1つ、とにかく毎日読み、要約したり、設問に答えたりします。
毎日読んでいると、だんだん読むのに慣れてくる。
英語を読み解こう、というより、母国語を読むように、自然に流れるように読んでゆく訓練、という仕掛け。
総じて、長文読解問題は正解率が高くなっているようです。
今までの英語生活の経験を生かして、高得点をマークする生徒もあります。
今年は小5で130点、高1で200点(満点!)というすばらしい成果を挙げた生徒が現れました。
大学入試というひとつの関門に全校で取り組む面白さ、
去年と比較して頑張ろうという前向きさ、それを皆で共有する楽しさがあります。
「前の年は70点だったけれど、1年頑張ったら130点になった」
そんな先輩の体験談を糧に今年も皆で頑張りました。