私はこの春休みに自分の住んでいる町の色々な所に行きました。私が住んでいる町はドイツでは少し田舎のシュトゥットガルトです。休み中、「もう1回この町の良さを知りたい。この町の美しさをもう一度私の心の底に刻み込んでから立教に行きたい。」と思い、私は家から出て、昔友達と遊んでいた公園へ行ったり、母と2人で歩いた幼稚園への道を歩いたりしました。とても懐かしくて、小さい頃毎日見ていた風景をまた見ることが出来た事に感動しました。
そうやって色々な所へと行きましたが、もう1度見ることが出来てすごく嬉しかった場所がひとつありました。それは幼稚園でよく遊びに行ってた森です。その頃毎週木曜日に行っていた森には、昔登っていた木がまだあったり、木に名前を彫った跡があったり、その森にいる間、幼稚園に通っていた自分に戻った気がしました。自分があの頃から大きくなって色々と変わったのに、この森の木は少しも変わっていなくて、何にも考えなくて良かった幼稚園生になれた気分ですごく落ち着きました。昔はいつも皆でお弁当を食べていたベンチに座り、他の町にはないふるさとの良さを感じました。
シュトゥットガルトは多分、他の人から見たら何ともない渋い町に見えるかも知れません。正直、春休み前までは私にもそう見えていました。けれども、この春休みの時間を有効に使って、思い出の場所を回っている間に私は気付きました。シュトゥットガルトには私の思い出が一杯あって、私の目にはその思い出が町を輝かせているように見えました。世界にひとつしかない私の大好きなふるさとです。
(高等部1年生 女子)