「この一週間、ここはあなた達の家で、あなた達は私達の家族よ」
アンパッキングを終えて、リビングに下りていくと、ホストマザーのアーシュラさんがそう言ってくれた、そうは言ってもここは初めて来る家で、ホストファミリーもついさっき会ったばかり。完全にリラックスできるわけでもなく、緊張して背筋を伸ばしながら私はソファーに座っていた。
しかし、そんな緊張は、瞬く間に消え去っていった。一緒に食事をして、たくさんの話をして、時には日本の文化である折り紙を教えたり、日本食を作ってあげたりもした。一日一日が本当に楽しくて、まるでイギリスの家族の一員になったみたいだった。ホストファーザーのデイビッドさん、ホストマザーのアーシュラさん、一緒にホームステイをした明子、猫のルル、それから私。この一週間、四人と一匹で過ごした時間はこれからも忘れることはないだろう。
最終日、インターネットの回線を通じて話した、日本に住んでいるという息子さんは「これからは、イギリスにいるあなたたちの家族だと思って下さい。」
と、流暢な日本語で話してくれた。
イギリスでのホームステイという貴重な経験。この中で学んだことは山ほどある。でもなにより、こんなにすばらしい家族に出会えたことを幸せに思う。
(高等部2年生 女子)