読書感想文優秀作品:「不思議の国のアリス」を読んで 

読書感想文優秀作品:「不思議の国のアリス」を読んで 

アリス!このたわいない話をうけとり その手でそっとしまっておいておくれ 思い出の神秘な絆のなかに 子供の日の夢がないまぜになったあたりに 巡礼たちが遠い国で摘んできた とうに萎れてしまった花冠のように  不朽の名作、不思議の国のアリス。私は今まで何となくしかこの物語を知らなかった。し…
読書感想文優秀作品:「アンネの日記を読んで」 

読書感想文優秀作品:「アンネの日記を読んで」 

日記。それは毎日の出来事や感想などを記録する物。僕は前に何度か日記に挑戦したことがあります。例えば、小学校一年生の時の夏休みの宿題が絵日記でした。絵を描くのも文章を書くのも決して得意では無かった僕はどうやって書き始めるのかも分からなくて、そして自分のことを書いてそれを先生に読まれるというだけで恥ずか…
最前列より演奏者に近い場所

最前列より演奏者に近い場所

不安気に出て行く人がいて、笑顔で出ていく人がいた。笑って戻ってくる人がいて、泣いて戻ってくる人がいた。舞台裏の2時間は思ったより短かった。 朝早くに学校を出て、ホールに着いたら少しの休みもとらずにリハーサルを行った。次々に演奏者を送り出していると、いつの間にか時間が経って、空腹に気付いた正午過…
読書感想文優秀作品:芥川龍之介の「鼻」を読んで 

読書感想文優秀作品:芥川龍之介の「鼻」を読んで 

 ぼくは、芥川龍之介の「鼻」という話を読みました。この話の登場人物は、内供、(侍)などです。登場人物は少ないですが、読むと自分の性格をふり返ることのできる、おもしろい話です。  内供の性格は、生れながら鼻が長くなってしまった自分の鼻を短くしたいと気にする性格です。  内供は、鼻のことを一番気…
ロンドンで行われた「創立40周年記念コンサート」に行って

ロンドンで行われた「創立40周年記念コンサート」に行って

今日私は、立教からセント・ジョンズ・スミス・スクエアまでバスで2時間ぐらいかけて行きました。私は、出演者ではなかったのですが、ドミトリーが一緒の岸田先輩は、朝の6時に起きて7時に会場へ向けて出発し、リハーサルをやったのだそうです。 私が会場へついて5分後くらいに、メルリーニ先輩が舞台に立って、…
一生に一度の40周年記念コンサート

一生に一度の40周年記念コンサート

照明が暗くなり、拍手で包まれる会場。今日は一生に一度の立教創立40周年記念コンサートの日だった。 コンサートに出演する生徒は朝6時に起き、7時に学校を出て行った。今日行われた40周年記念コンサートは、規則正しい立教生の生活を狂わせてしまう程、立教にとって大事な行事なのである。僕は出演者ではなく…
読書感想文優秀作品:「羅生門」を読んで  

読書感想文優秀作品:「羅生門」を読んで  

 ある雨の降る古びた羅生門の下で主人に暇を出されてしまった下人が途方にくれていました。このまま生きるために盗賊になろうかとは思ってみてもなかなか踏み切れない、そんなときに、生きる糧を得るために悪事とわかって死人の髪の毛を抜く老婆に出会います。老婆は自分が生き抜くためであり、この死人も生前は生きるため…
演奏者の背中を押す仕事 〜 40周年記念コンサート

演奏者の背中を押す仕事 〜 40周年記念コンサート

静かに進められていたコンサートの裏では、もうすぐ自分の番だと緊張に顔がこわばっている努力家の演奏者たちがいた。一方、ステージ横と控え室とステージを繋ぐ螺旋階段には、自分は次に何を動かすんだ、次は誰を控え室から呼んでくるんだと、まるで演奏者のように緊張の糸をそこらじゅうに張りめぐらしている裏方がいた。…
読書感想文優秀作品:「檸檬」を読んで 

読書感想文優秀作品:「檸檬」を読んで 

 「檸檬」という題名を見て、まず僕の頭に浮かんできたのは、あの「黄色い果物」という以外には何もなかった。どのような話が描かれているのか、想像するのさえ難しかった。最初の数行を読んでみただけで、あまり自分好みではないと感じた。なぜなら、僕と作者との世界観が全く違うし、普段僕が読んでいる小説のような爽快…