ついこの間2学期が始まったかと思えばもうアウティング。
「明日がもうアウティングなんて実感ないよね〜。」
「でも、すごく楽しみにしてたんだ!」
10月9日、全校でアウティングに出かけました。高校1年生はケンブリッジの町に。
もちろんあの「ケンブリッジ大学」がある学都。4月からの新入生が多いので、ほとんどの生徒達が初訪問でした。世界的に著名な研究者達を世に送り出してきた町、ケンブリッジに到着したのは11時過ぎ。先ずは班ごとに分かれて昼食をとりました。観光客も沢山いましたが学生らしき人達が行き交うこの町はやはりどこか刺激的。その核心に迫るべく、昼食後は10数名ずつの3グループに分かれてイギリス人ガイドの方に町を案内してもらいました。
旅行ガイドを片手に歩き回るよりずっと効率的に要所要所を案内してくれます。はっきりと分かりやすい英語で話してくれたのでフンフンと頷きながら聞いているうちに1時間半のツアーはあっという間に終わってしまいました。
ワトソンとクリックがDNAの螺旋構造を発表したパブで少女の幽霊が出る話、トリニティカレッジの入口の門から見下ろすヘンリー8世像がなぜか椅子の脚を手に握っているという話、等々、ガイドブックには載っていない逸話をガイドさんから聞けたのはちょっと得をした気分でした。
ツアーが終わると今度はケム川にかかる橋のたもとに移動、ケンブリッジ名物のボートに乗りました。底の平たいボートを長い長いポールで川底を突きながら優雅に走らせるこのパンティング、少し傾き始めた午後の優しい光をボートの上で浴びているとなぜかとっても穏やかな気分になりました。川沿いにはカレッジの建物がゆったりと並び、ボートを操るお兄さんが時々説明をしてくれます。ケンブリッジの学生でもあるのでその話はなかなかリアル。ウィットに富んだ話し方がとってもクールでした。途中ボートの操縦を体験させてくれるサービスもあって生徒達は大喜び。でも優雅に見えた操作も実はなかなか大変でした。真っ直ぐに進まないのはもちろん、中には長い長いその棒を川底に突き刺したまま手を離してしまった女子生徒も… お兄さんは苦笑いしていましたが、一同次のボートが来て棒をとってくれるまでケム川の上で待ちぼうけでした。 まぁ、それも今から思えば?なかなか貴重な体験だったかも知れません。
その後は各班に分かれてしばしショッピングを満喫、そしてもう一つのオプション、キングスカレッジの晩祷に参加した生徒達もいました。世界的に有名な少年聖歌隊の歌声に軽く酔いしれた後は再び各班に分かれて夕食をとりました。7時50分の集合時間までケンブリッジでの残り時間をそれぞれ楽しんでいたようです。
丸一日しっかり楽しめたアウティング。明日からはまた授業、そしてオープンデイの準備と忙しい毎日が始まります。帰りのバスに揺られながら今日一日の記憶を辿っているうちにいつの間にか夢見心地になってしまったのは言うまでもありません。