ケンブリッジ大学にて行われるサイエンス・ワークショップに、今年の夏も三名の生徒が立教英国学院を代表して参加しました。世界の最先端の科学を学び、日英の交流を深める役割を担います。日本からは京都教育大学附属高等学校、京都府立洛北高等学校、京都聖母学院高等学校、立命館守山高等学校、立命館宇治高等学校、京都大学ELCASから、それぞれ選抜された生徒が参加しました。まず最初にプレ・ワークショップを本校で行い、その後活動の拠点となるケンブリッジ大学に移動し、一週間のワークショップが始まります。
7月14日の夜、日本からの参加生徒が立教に到着、時差ぼけがある中で夕食を共にして、互いに自己紹介をしました。翌日は朝8時出発でロンドンに向かうという、日本からきた生徒にはハードスケジュールです。コーチに揺られ、ロンドン中心部へ向かいます。まずはUniversity College Londonにて大沼教授の講義を受講、午後はリンネ学会を訪問し、一般非公開の貴重な標本を見せていただきました。その後はRoyal Institutionでファラデーの自作電磁誘導コイルなどを見学、各グループで夕食をとりました。ロンドンに慣れていない日本の生徒に立教の生徒が案内を買ってでます。まだ出会ったばかりですが、夕食時には徐々に打ち解けて笑顔で会話する様子が見られました。
翌7月16日はロンドン二日目。コーチに乗って、Natural History Museumに向かいます。夏休みということもあり、入口には長蛇の列。とても大きな博物館なので、限られた時間の中でどこを回るかをよく考えなくてはなりません。館内は四つのゾーンに分かれており、地質学と鉱物のレッドゾーン、恐竜化石、動物、植物のグリーンゾーン、魚類、両生類、鯨の骨格標本、生命の多様性が展示されているブルーゾーン、そしてダーウィン・センターがあるオレンジゾーンです。各自で見て回るうちにあっという間に時間が過ぎていきました。午後はBritish Museumの見学。1759年に開館した歴史あるMuseumです。最後はTower Bridgeにて夕食を済ませ、ロンドンを満喫して帰宅の途につきました。
立教最後の7月17日の朝は、いつも通りダイニングホールで朝食を済ませ、学校を出発。まずはルイス・キャロルゆかりの地であるGuildfordへ。日本から来た生徒もこの街を気に入った様子で、各々お土産を購入し、観光を楽しみました。昼食は各自好きなレストランで腹ごしらえをしてからコーチに乗り込み、いざケンブリッジへ。この日からMurray Edward Collegeの嘉悦センターに宿泊します。ここで初めて、日本の生徒と英国の生徒が顔を合わせました。
この時にはまだ誰も、これから一週間どれだけハードで忙しくなるかということを理解していませんでした。
(後編に続く)