天気に恵まれた10月20日(日)、2019年度オープンデイが開催されました。
今回のスローガンは『Awaken your glory』。このスローガンに沿い、今年度も各クラスや企画が一丸となって、立教英国学院最大の行事を展開しました。
本校のオープンデイは、クラスごとに企画した展示やコンサート、模擬店に加え、チャリティなどの様々なフリープロジェクトの運営により、地元の方々との交流を深めることができる大切な行事です。学院周辺に住む地元の方々もたくさん来校され、普段とは違った活気が感じられました。また、バザーや福引きをはじめと模擬店の運営は父母の会の皆様が時間をかけて準備してくださり、当日売り出される品物には多くの保護者の皆様が関わっています。こうした機会を経験することで、私たちが普段から周囲の人たちにいかに支えられているかを実感することができます。
こうしたことは、実際に行事を成功させて初めて実感できることだと思います。生徒たちはこの行事の成功を目指し、準備期間から懸命に取り組んできました。
クラス展示では、各クラスがテーマを決め、話し合いを重ね、構想を形にしていきます。模造紙に書かれた解説や立体模型、背景画など、細部に拘り具体的な形へと仕上げていきます。その姿からは、絶え間ない集中力や底知れぬ根気を感じます。なかでも高校生は長年の経験と知恵を生かし、ダイナミック且つ繊細で美しい作品をたくさん生み出していました。テーマに即した物だけをただ作り出すだけでなく、リアルな雰囲気まで醸し出せる工夫がされているところは、上級生こそがなせる技です。
今回、各クラスが選んだテーマは、それぞれがメッセージ性にこだわり、それが形となってあらわれていたように感じます。一から創作する物が多く、形にしていく上でかなり苦戦した部分があったかと思いますが、話し合いを重ね、互いが協力し合う姿は、どこの学年やクラスからも見受けられました。特に、日英両方での説明文は、どのクラスでも伝わりやすさやわかりやすさを十分に考慮し、完成度の高い仕上がりとなりました。
一方、フリープロジェクトでは、茶道企画と剣道企画が日本の伝統文化の紹介を行ない、フラワーアレンジメント企画とチャリティ企画では、毎日少しずつそれぞれが作品を作り、ブースを展開していました。パフォーマンス企画と演劇企画は、何度も練習を重ね、その成果を舞台で発揮し多くの観客を感動させました。
補習を終えた高校3年生は、毎年、模擬店での販売が担当となっています。他学年と比べて時間が限られている中、しっかりと準備を重ね、当日は父母の会の皆様と連携し、食べ物の提供やバザーの運営などをしました。高校3年生らしい色を出すことができ、立教生活で経験した行事の集大成となったことでしょう。
あっという間に1日が終わり、夜の時間には後夜祭が行われました。発表や運営を通して、今まで互いに見えていなかった部分、知らなかった意外な一面や努力を感じ、人との関係や繋がりをより一層深めることができたのではないでしょうか。このような気づきや学びの経験は、特に大切にしてほしいと思います。この行事を通じ、学校全体がさらに活気づき、生徒たちがまた大きく成長してくれることを願っています。