去る5月15日は、1学期のミニアウティングの日でしたが、
ミニアウティングが始まって以来、高等部3年生は毎年学校に残って模擬試験を受験する日になっています。
今年の「高3模試の一日」は、たまたま「休息の一日」になりました。
なぜなら、日本から取り寄せていた模擬試験が予定日に間に合わず、到着しなかったからです。少し遅れて届いた模試は後日無事に行えましたが、5月15日は午前中・夜をしっかり勉強して、午後は思い切って休息の時間として解放されました。
それまで引退試合や日常の復習、受験勉強などにタップリ詰まった忙しい毎日。高3になると、毎月模試模試模試…受験生の1年が始まって、これでもか!というくらい学習行事に追いまくられます。朝は7時に起きると5分程度でサッと朝の支度を済ませて、体操の時間まで10分15分の小さい時間を教室でシュッと集中する時間に使う…そんな高3生も出てきた毎日でしたので、この意外な休息の午後は、ちょっといい時間になりました。
スポーツや休息、読書、したければ勉強などなど思い思いに過ごした午後でしたが、クラスからちょっとプレゼント。希望外出式ですが、車で40分程度のお屋敷Petworth Houseへ外出して、広い広い初夏の庭をのんびり歩いて、お茶を楽しむ。いつもロンドンやケンブリッジなど、有名処をおさえる遠足が多かったので、近場のカントリーサイドの穏やかで素敵な場所にも連れていってあげたいナァ−という気持ちを実行に移すことにしました。
学校から離れて過ごす、自然に囲まれた空間の中では、生徒たちの顔はいつもとちょっと違った晴れやかさに満ちていて、自然に癒されて伸び伸びとした表情をたたえていました。ちょうどシャクナゲや躑躅が満開だったとき。落花をひろって、髪に挿して、綿毛を取って仲間に吹きかけて、シャボン玉を次々とつくる。他愛無いけれど、ふっとゆるんだ素直な姿に、共に外出した先生たちの気持ちも温かくなりました。お屋敷のキッチン付きの広間を改造した、高い天井の空間でのティータイムも素敵でした。
いつも頑張っているからでしょうか。宝石のように小さな心温まるひとときでした。明日からまた頑張ろう。