終業式が終わり高校3年生との別れをひとしきり惜しんだあと、生徒たちがぞくぞくと家族のもとへ帰っていくなか、中学3年の生徒たちだけが学校に残ります。高等部入学試験受験に向けた1週間の補習期間が始まったのです。
補習期間中は中3にとって初めてのことでいっぱいです。朝の当直も、体操も、行進のためのパーカッションも、礼拝のオルガン演奏も自分たちでやります。食事の時間を知らせる鐘も鳴らさなければいけません。全て、今まで先輩たちがやってくれていたことです。今までは先輩たちの指示通りにただ動いていればよかった。それが、補習期間中は自分たちで指示出しを行い、周りを動かしていかなければいけません。
この補習期間は入試に向けて勉強面での準備をしっかり行う期間であると同時に、これから高校生になるに向けて、自分たちが先輩として周りを引っ張っていくことができるよう心の準備をする期間でもあります。この補習期間が終わったとき、勉強面でも精神面でも大きく成長した皆の姿が見られることを期待しています。