早いもので、今学期ももう3回目の英語科フィールドワーク。今回は第1回の時に訪れた町、Godalmingを再訪した。前回と同様、清々しい快晴。でも、枯葉がカラカラと道路の上を滑っていくのを見ると、イギリスも着々と冬に近づいている気がした。
さて、今日のミッションも前回と同様、オープンデイのポスターとチラシ配り。今回はお店にポスターを貼ってもらうだけではなく、出来ればチラシも置いてもらうようにお願いする事にした。
この1ヶ月、英語の授業で色々なことを習った。「三単現」などというややこしい文法も出て来たが、「色々な疑問詞」はこういうフィールドワークには特に役立つ。お店に置いてもらうチラシを渡す時に、早速 “How many ?” なんていう表現も使った。習ったことがすぐに使える。しかもネイティブのイギリス人に!
秋の日差しを楽しみながらゆったりと歩く老夫婦、赤ん坊をあやしながらベビーカーを押して行く優しそうな女性、バスを待ちながら行き交う人たちをボンヤリと眺めている若い男性… 色々な人たちがいて、自分達で選んで話しかけられる。答えてくれそうな人を探すのが大分上手になった。その分、リラックスして英語が話せるようになった。そうすると今までよりちゃんと聞いてくれる。「通じた!」という喜びが自信になってまた次の人にも話しかけてみようという気持ちになれる… こういう正の連鎖が「英語好き」を増やしてくれるといいと思う。
隔週で2時間続きのフィールドワーク。少し大きめの町で実施する為に往復で小一時間がかかる。お店を回ったり道行く人達にインタビュー出来る時間は正味40分ほどだ。でも日本では絶対に出来ない貴重な体験。何もしないでボーッとしているには長い時間だが、町の隅から隅までお店を回って、やって来る人を吟味しながらどんどん話しかけていくとあっという間に終わってしまう。
「あ〜、この店、 もう誰かが来てポスター貼ってある!」
「先生、集合場所のところでもう少しインタビューしてもいいですか?」
「あと一軒だけ! 先行ってて下さい。すぐ終わりますから!」
今回もそんなセリフをたくさん聞いた。
待ち合わせの広場では時間になってもまだ何人もの生徒達がインタビューの真最中。
「さぁ、そろそろ行きますよ〜!」
今年はなぜか物怖じしない子が多い。天気のおかげ? みんな楽しそうに最後まで道行く人を立ち止まらせて話をしていた。
学校に帰って、一人一人のコメント用紙を集めた。町の人たちの直筆で生徒達の英語についてのコメントが書かれている。数ヶ月前は話しかけることさえ大変だったのに、もうこんなコメントが貰えるようになった。きっと彼らも嬉しいのだと思う。
今日はさっぱりコメントが貰えなかったA君が集合場所の広場の片隅でおばあさんにインタビューをしていた。
「先生、もらえたよ。ほらっ!」
最後に勇気が出て良かった。コメント用紙には優しそうな字でこう書いてあった。
” I thought your English was great!”
今日も生徒達は色々な人から沢山のコメントを もらった。
その中の何枚かを以下に紹介する。