立教には毎年一学期にJapanese Eveningという行事があります。これはその名の通り、近隣のイギリス人を招き、日本の文化を紹介し、また体験していただきながら交流を深めようというものです。剣道、茶道、書道、などなど生徒たちはそれぞれのセクションに分かれて、学期の初めから当日までプレゼンテーションや実演、説明の練習を重ねます。生徒会と地域交流委員の生徒が中心となって準備は進められますが、今年のJapanese Eveningは生徒会からの提案により例年とは少し違ったものになりました。
「遠く離れている自分たちでも、できることをしたい」
日本で起きた大震災。イギリスにいる自分たちだからこそ何か出来ることはないか?今回のJapanese Eveningでは日本で起きた震災の様子を伝え、その上で心配や援助をしてくれたイギリスの人達に改めて感謝の気持ちを示そうと思い立ちました。生徒たちが一生懸命に作ったのは「メッセージの木」。当日来場したイギリス人の方々に、桜の花びらの形をした紙に日本へのメッセージを書いてもらい、大きな木の絵に貼っていくというもの。当日は70名近いお客様が来校し、見事に桜の木を咲かせることが出来ました。また、英国からもレスキュー隊が日本に救援に向かって下さいましたが、なんとその中に偶然にも立教近隣に在住している方がいらっしゃいました。当日はその方もお招きすることができ、現地での活動の様子を聞いたり、また直接支援活動への感謝を伝えることができました。
当日寄せられた震災への基金約550ポンドは、BRITISH RED CROSS(英国赤十字)を通して寄付される予定です。