高等部2年生42人のアウティングは、National Gallery に行きました。
もう少し正確に記しますと、National Gallery とSt Martin in the field 教会、2箇所を訪れました。ロンドンはど真ん中もど真ん中、National Gallery はTrafalgar Square の北に接する大きな美術館です。ダ・ビンチ,ラファエロ,ミケランジェロ,カラバッヂォ,ドラクロワ,ゴッホ,モネ,フェルメール・・・・・・、壮大な敷地内に、所狭しと絵画が展示されています。
今回は、2つのグループに分かれました。1つは、このNational Gallery をガイドツアーに付き従って鑑賞するグループです。個々の絵を説明してもらうばかりではなく、Gallery 内の絵画全般についての特徴や、鑑賞の秘訣、ちょっとした秘蔵ネタを学びながら、広いGallery内をゆっくりと回りました。いや、本当は相当な駆け足だったのですが、なにせ広いのですから、それでもたっぷり時間がかかるのです。もっとじっくり鑑賞する為には、いつかまた、数日間かけて通い詰める計画を立てねばならないかもしれません。
もう1つのグループは、初めにSt Martin in the field 教会を訪れました。同じくTrafalgar Square に東接する教会です。Natonal Gallery とはお隣さん、といった位置関係でしょうか。ここで、お昼のオルガンコンサートが開かれましたので、こちらを鑑賞しました。全部で5曲。イエス・キリストの昇天をテーマにした構成でした。J.S.Bach のBWV552(聖アン)で始まり、そこは古典的でしたが、次のメシアン以降は、何とも不思議な形容に難い曲が続きました。生徒曰く、「宇宙の音楽みたい。」なんと素晴らしい形容でしょう!昇天に相応しいではありませんか。
その後、National Gallery でチャプレン・ツアーがありました。宗教芸術について、楽しく分かり易く、そして実物の作品を前にして説明されました。先のガイドツアーグループとも半ば合流した形で、そこにはアーティストの卵42人の姿がありました。
自由時間は、買い物に食事に暇無く、全力で楽しんだロンドンアウティングでした。「英国の文化・芸術・社会に触れる」テーマが、まさに十分実践されたアウティングでした。