立教英国学院では、地元の教会の日曜礼拝に出席しています。各クラスが交替で1学期に1回程度、外出の機会を持ちます。英国はどの町・村も教会を中心に成り立っており、近くのクランレー村を訪れると、教会からまっすぐに伸びるHIGH STREETという通りを中心に、店舗と住宅が広がり、人々の居住区が形成されている様子が実感できます。
キリスト教といっても様々な宗派がありますが、英国では、本校もその流れを汲む16世紀に成立した英国国教会が主流となっています。かの有名なヘンリー8世が興したものです。立教の校内で行う礼拝はスタンダードな礼拝ですが、地域の礼拝に参加すると、様々な礼拝が行われていることが分かります。
期末考査の合間の7月3日(日)、H2が訪れたラジウィック教会は、小高い丘の上に建つこぢんまりとしたかわいらしい教会です。数年前に改修されてきれいになり、古くからの雰囲気がほど良く調和した石造りの建物。周りには古い墓石や、すでに朽ちてむき出しになった棺が風雨にさらされ、それを緑の芝生が覆いつくした様はなんともいえない静かな趣が漂います。
この日はALL AGE SERVICE、つまり子供から大人までのすべての人々のための礼拝の日でしたが、この日はさらに、子供たちが主宰する礼拝となりました。
はじめの挨拶が終わると、子供の司会にバトンタッチ。聖書を読むのも子供たち。集まった人々への語り掛けも、大人顔負けのプレゼン力が感じられました。お話も、集まった方々から何人かを呼び、パフォーマンスや質問形式で人々を楽しませ、しかし何かを伝え感じさせてくれます。聖歌をうたって献金を集める当番には、立教生2名も参加しました。礼拝の終わりには、2階部分から紙飛行機が舞い降りて、受け取った人が中を開いて、一人一人が祈りの言葉を捧げました。思い返してみると、このラジウィック教会に新しい牧師様がいらっしゃってちょうど1年の日でした。
「次は何だろう?」-楽しみにしながらのあっという間の礼拝の時間。終わって教会を後にすると、1時間が経っていました。「今日の礼拝は面白かった!」と立教生たちも楽しんで帰って来ましたが、掃除の時間に間に合わず、H2だけ、夜の時間に教室掃除をすることになりました。