イギリスではハロウィンの後の11月5日にBonfire Nightというお祭りがあります。
Bonfireとは「大かがり火」のことで、「Bonfire Night」は別名「Guy Fawkes Night」とも呼ばれます。Guy Fawkesとは今から約400年前に国王と政府の要人暗殺を目論む「国会議事堂爆破」という大事件を企てた人物です。この事件自体は未遂に終わり、事件を防いだ政府が、11月5日を「命を救い給うたことを神に感謝する日」としたことをきっかけに、かがり火を焚いて各地で祝うようになったのが始まりです。お祭りは実際には11月の第1日曜日頃に行われます。
今年は小中学生が、フィールドワーク・教会礼拝・プールの授業などで訪れる村 CranleighのBonfire Nightに出かけました。当日は移動式遊園地や食べ物の屋台などが出店されていました。大人は燃え盛るトーチを、子供は光るおもちゃを掲げて焚き火場へ向かいます。広場で焚かれた大かがり火は、離れていても熱気を感じるほどです。お祭りの最後には曲に合わせて花火が打ち上がります。イギリスで見る初めての花火となる児童生徒も多かったのではないでしょうか。
お祭りからの帰り道、何人かの児童生徒は余ったおこづかいを寄付しました。イギリスはチャリティー文化が根付いており、気軽に慈善活動を行うことができます。
地面が枯葉の絨毯となっていた数日前とはうって変わり、吐息は白く、焚き火の明かりと暖かさが体に沁みわたる一夜でした。秋から冬へ季節が移り変ろうとしています。