Collyer’s college 学期留学レポート第一弾
今年度、Covid-19の、イギリスにおける学校生活への影響も緩和されたことから、高校3年生3名がCollyer’s Collegeに学期留学に出かけています。日本と英国の教育の違いを肌身で感じ、モチベーションがますます高まっている、RTさんのレポートをご覧下さい。
Collyer’s Collegeでの一週間を通して
学校で一週間過ごして、言語の壁を実感しながらも知らないことばかりで新しいことを経験できることに楽しみを覚えている。授業については、特に私の取っているSociologyの授業が難しいと感じる。初日はInterpretivismとPositivismについてを取り扱っていて、全く先生の話していることが理解できずにただノートを取るだけだった。その後調べてみると、解釈主義と実証主義という日本語で解説を読んでも理解し
にくい内容だった。だが、私は授業についていけなくならないように内容を予習復習してから次回の授業に臨んだ。しかし、それでもまだ授業の内容が理解できずに先生の質問にも上手く答えることができなかった。まだ一週間の段階で授業についていくことに相当な労力が必要だが、これから日本に帰るまでに「Sociology、Health&Socialの授業で内容を理解しつつ、積極的に内容の濃い質問や解答を発言すること」を目標に英語の勉強も頑張りたいと考えている。
私は留学に来る前に将来英国大学に行くのだから、失敗も挫折も全てここで経験していこう!と意気込んでいた。これが私のモチベーションになっており、これからも生活面でも勉強面でも努力したいと思っている。
一方で、新しい友達と会話したり、一人で出かけたりなど必然的に英語を話さなければいけない環境は初めてであるため、毎日が刺激的である。英語能力が足りなくて悔しくなるのは、やはり友達とコミュニケーションするときである。今までは勉強のために英語を学んでいたが、今は友達ともっと会話したいためということに重きを置いて学んでいる。
加えて、日英の教育の違いをこの1週間で感じた。Collyer’sでの授業規模は20人ほどだが、もっと個人に対して話しているような感覚になった。日本は先生から全体へという講義形式が多いが、英国では全体に話しつつも個人をよく指したり一人一人回って状況確認をしたりとコミットしているように思える。そのためか、授業中の発言も多く(その分私語も多かったりするが)、わからないことがあったら友達に聞くことなくすぐに質問をしていた。これには、高校ですでにある程度の専攻が絞られており、自分の興味がある授業だからということも関連しているだろう。日本の高校ではおおまかに文系・理系と分かれるが、英国ではさらに深く分かれている。高校の時点で、個人の知的好奇に合わせて授業が取れることは日本にはない特性だろう。このような文化の違いを肌身で感じられることにも面白さを感じる。