Collyer’s College 学期留学レポート〈9〉

Collyer’s College 学期留学レポート〈9〉

この9月から始まったCollyer’s Collegeへの学期留学。今学期は高等部2年生から3名の生徒が参加しました。Aさんから最終レポートが届きました。

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「ターム留学を終えて」

今年度から始まった高 2・2 学期のターム留学。私は今学期立教を離れ、ホームステイをしながら Collyer’s College に通いました。この 4 か月間を振り返ると楽しかったこともたくさんありましたが、大変だったことがまず先に思い出されます。課題が多すぎて苦しんだことや英国人との価値観の違いに悩んだこと、家に帰りたくなったことも何度かありました。しかし、友人の存在や言葉に励まされながら無事に最終日を迎えることができました。一方で、ホストファミリーとの温かな時間、クラスメイトとのおしゃべりやランチや外出、誕生日会など楽しい思い出もたくさん出来ました。

今回のターム留学の最大の成果は自分自身の成長だと感じています。英語の面では、4 技能において力をつけることができました。特に会話が以前よりスムーズに出来るようになりました。頭の中で日本語に変換せず英語で考え答えるという習慣が身に付いたからだと思います。
また、英国人家庭で過ごす日常や学校生活を通して語彙数が圧倒的に増えました。分からない言葉はその場で教わりながら日々覚える努力をしました。最初は苦手だった強めのアクセントや早口、聞き取りにくい声のトーンなど様々な英語にもだいぶ慣れました。
それから、自律的に行動することができるようになりました。放課後や授業のない空き時間をどう過ごすのか、時間や行動の面でいかに自分自身を管理しコントロールするかが重要です。難しく感じることもありましたが、時には友人との息抜きの時間も作りながら計画を立てて勉強に取り組むことを心がけました。授業では留学生だからといって配慮や特別扱いもありません。現地の学生と同じように意見を述べたりディベートに参加したりすることが求められました。課題の提出期限も他の学生と締切日は同じです。英語で調べて考えたものをまとめてワークシートを完成させたり、論評したりスライドを作ったりという作業はとても時間がかかり、徹夜して仕上げたこともあります。2 ヶ月目あたりからそのルーティンに慣れてくると、作業がだいぶ楽になってきました。しかし、さらに良いものにしようという欲が湧いてきてしまい結局勉強漬けの毎日を送ることになりました。課題にはこだわりを持って取り組んだので、担当の先生から高評価をいただいたことが何よりのご褒美となりました。

私がこのターム留学を通して学んだことは計り知れません。英国の文化や価値観の一面に触れられたことは、私の意識や見方を大きく変えました。男女やマイノリティーに対する平等への意識もそうです。日本がずいぶん立ち遅れているように思いました。また、回を重ねるたびに授業が面白くなり、もっと深く学びたい科目もありました。興味の幅が広がり、新たな目標も出来ました。これからも様々なことに挑戦していきたいです。