

春休みがはじまって、高等部1年生と2年生の8名がHorshamにあるCollyer’s Collegeへ1週間の短期留学に行ってきました。生徒たちがどんなことを体験し、どんなことを感じてきたのかを共有したいと思います。
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3月10日(初日)
最初に学校の説明を聞いて、International Student Englishの授業を受けました。英語での慣用句を習ったので、これからの英語の表現の幅を広げるのに使っていこうと思いました。
その後、Biologyを受けました。A-levelの授業だったこともあり、自分が知っているBiologyよりも細かい内容が多く苦戦しましたが、知っている単語も多くあり、楽しく授業を受けることができました。
昼食のときは最初、立教生と食べていたのですが、途中からCollyer’sの生徒の方と一緒に話しながら食べることができて、楽しかったです。私と一緒にいた立教生の子は、その後が空きコマだったので、そのまま一緒に話すことができたそうですが、私は昼食後すぐにPsychologyの授業があったので、途中で離席しなければならず、少し残念でした。
Psychologyの授業の場所が体育館の奥で、少し分かりづらいところにあったので、何度も道行く人に尋ねながら、やっと教室にたどり着くことができました。ですが、そこで先生に私の存在が把握されておらず、「誰ですか?」と聞かれて少し驚きました。私が立教から1週間限定で来ていることを伝えると、快く対応してくださり、教科書を読みながら授業に参加することができました。
とはいえ、内容を完全に理解することは難しく、ずっと苦戦していました。最後にスライドで「見る人によって最初に見えるものが異なる画像」をみんなで見て、何が見えるかを言い合ったときに、初めて自分が授業の輪に参加できたような気がしました。その後、人が物を認知するメカニズムや、その人の精神状態、性格などによる認知の違いについての授業を受けていたのだとわかり、とても興味深かったです。まだまだわからないことも多いので、これからしっかり復習しようと思います。
3月11日(2日目)
1限が空きコマだったので、図書館で自習をしました。昨日の復習や、今日扱われそうな単元の予習をしていました。
2限は初めての科目「Health and Social Care」でした。初めて行く建物だったので早めに図書館を出たのですが、道がわからず何人にも尋ねた末、ギリギリになってしまいました。それでも諦めずに聞き続けた結果、地図を一緒に見て教えてくれて、目的地まで案内してくれる人に出会い、無事間に合いました。
授業では、他の生徒はレポートの続きをしていて、私は最初見学していましたが、近くのパソコンを使っていた人が、コースの初期に取り組む課題をすべて共有してくれて、使い方やテーマの説明も細かく教えてくれました。そのおかげで、授業中に2つの課題を進めることができました。一つは「中年期に起こる身体の変化」についてのレポートで、もう一つはそのレポートをもとにしたポスター作成です。丁寧に教えてくれたおかげで、スムーズに取り組めました。
その後は空きコマ、昼休み、さらに空きコマが続きましたが、授業で仲良くなった人たちと時間が重なったので、一緒にカフェテリアで昼食を取りました。友達の輪が広がり、インスタの交換もできて嬉しかったです。
スペイン語を教えてもらったり、日本語を教えたり、学校制度の違いについて話したりと様々な話題で盛り上がりました。特に印象的だったのは、それぞれが学んでいることについて聞いたときで、私と同じくPsychologyを学んでいる人がいて、その人に昨日わからなかった内容を質問し、問題を出してもらって理解を深めることができました。
また、数学を学んでいる人が関数電卓でグラフを作っている様子を見せてくれて、よくはわからなかったけれどとても面白かったです。
最後にPsychologyの授業を受けました。昨日の復習から始まり、内容も続きだったので、今日はスムーズに理解できました。明日からは新しい範囲に入るとのことなので、予習して挑みたいと思います。
今日は立てた目標を達成でき、友達もたくさんできて、初日と比べ物にならないくらい充実した一日となりました。明日はスケジュールがギチギチなので頑張ります!
3月12日(3日目)
今日は朝から空きコマがなく、忙しい1日でした。
1限目はHealth and Social Careで、前回の続きの課題に取り組みました。周りの子たちはさらに進んだ課題に取り組んでいましたが、先生が「君はまだ最初の内容で大丈夫だよ」と言ってくださったので、焦らず取り組めました。ポスターの装飾に迷っていたら、近くの生徒が「こんな感じでどう?」と実際にサンプルを作ってくれて、とても参考になりました。こういう親切は本当にありがたいなと思います。
2限目はBiology。先生が私を覚えていてくださって、教室に入るとすぐに「Hi!」と笑顔で挨拶してくれたのが嬉しかったです。今日は前回と違い、細胞の構造に関する内容で、ある程度知っている単語も多く、理解しやすかったです。授業の最後にグループに分かれてカードゲームのようなアクティビティをしたのですが、周りの生徒が私にもちゃんとルールを説明してくれて、チームとして一緒に楽しむことができました。
3限目はInternational Student English。今日はリスニングの練習を中心に行いました。速いスピードの会話もあって難しかったですが、先生が都度止めてわかりやすく説明してくれたので、内容を掴むことができました。先生が使っていた例文がどれも実生活に即していて、明日からでも使えそうな表現ばかりだったので、復習してしっかり身につけたいです。
昼休みは、昨日と同じメンバーで過ごしました。今日もまた新しい友達を紹介してくれて、どんどん知り合いが増えていくのが楽しいです。友達の一人が日本文化に興味がある子で、アニメの話や日本の食べ物についてたくさん質問してくれました。英語で説明するのは少し難しかったですが、一生懸命伝えようとする中で自分の英語力も鍛えられている気がします。
4限目は再びPsychology。今日から新しいユニットに入り、テーマは「記憶」についてでした。人の記憶がどのように形成されるのか、短期記憶と長期記憶の違いなど、興味深い内容が多く、もっと深く知りたいと思いました。今日も、授業の後に友達と一緒に復習ができたので、理解がさらに深まりました。
今日はとても充実した1日で、時間があっという間に過ぎていきました。少しずつ、Collyer’sでの生活にも慣れてきた気がします。
3月13日(4日目)
今日は朝からInternational Student Englishの授業でした。スピーキングの練習を中心に、いくつかのトピックについてペアで意見を言い合う活動をしました。最初は緊張しましたが、徐々に慣れてきて、相手の意見に対して自分の考えを伝えるのが少しずつ楽しくなってきました。
2限目はHealth and Social Care。昨日完成させたポスターを提出しました。先生が「Very good!」と褒めてくださって、とても嬉しかったです。そのあとは次の課題に入りましたが、周囲の子がどんどん進んでいるのに少し焦ってしまい、自分のペースで大丈夫だとわかっていても、つい比べてしまいました。それでも、「焦らなくて大丈夫だよ」と言ってくれる子がいて、少し安心できました。
3限目のBiologyは、今日も引き続き細胞に関する内容でした。先生が「昨日ちゃんと復習した?」と冗談まじりに聞いてきて、私が「ちょっとだけ…」と答えると笑って「いいね!」と返してくれたのが面白かったです。授業の中では、グループディスカッションもあり、メンバーの1人が私の英語がわかりやすいと言ってくれて、少し自信がつきました。
昼休みは、昨日までよりも大きなグループで過ごしました。みんな本当にフレンドリーで、自然に会話に入れてくれるのが嬉しいです。今日もたくさん笑って、写真を撮って、インスタでタグ付けしてもらったりして、思い出が増えていく感じがします。
4限目のPsychologyでは、今日も記憶について学びました。エピソード記憶と意味記憶の違い、手続き記憶との関係など、専門的な用語も多かったですが、図や例を交えての説明が多く、なんとかついていけました。授業後には、また友達が丁寧にまとめをしてくれて、それを見せてもらって理解を補完できました。
3月14日(5日目)
今日はCollyer’sでの最後の登校日でした。1週間が本当にあっという間で、寂しさと達成感が入り混じった気持ちで朝を迎えました。
1限目はInternational Student English。今週のまとめとして、これまで学んだ表現や文法を使ってミニプレゼンテーションを行いました。テーマは「My experience at Collyer’s」で、クラスの前で話すのは少し緊張しましたが、先生やクラスメートがあたたかく見守ってくれていたので、安心して話すことができました。終わったあとに先生が「あなたの英語はとてもクリアで分かりやすい」と言ってくださって、自信につながりました。
2限目はHealth and Social Care。今日も課題の続きを進めましたが、授業の後半は先生が私の滞在最終日ということで、みんなで軽くお別れの時間を設けてくれました。「この1週間でたくさん成長したね」「またいつでも遊びにおいで」と言ってくれる声がとても嬉しかったです。
3限目はBiology。授業の内容は引き続き細胞についてでしたが、最後にクラスメートたちが寄せ書きのようなメッセージカードをプレゼントしてくれて感動しました。「また会おうね!」「これからも英語の勉強がんばって!」など、一言ずつの言葉に温かさが詰まっていて、Collyer’sの生徒の優しさを改めて実感しました。
昼休みは、いつものメンバーに加えて他のクラスの子たちも「今日で最後なんでしょ?」と声をかけてきてくれて、記念写真を撮ったり、SNSを交換したりとにぎやかで楽しい時間を過ごしました。帰る直前まで「また戻ってきてね」と何度も言ってくれて、本当に別れが名残惜しかったです。
4限目はPsychology。最後の授業ということで、先生が「日本での生活はどんな感じ?」など色々質問してくれて、クラス全体でおしゃべりする時間もありました。学んだ内容ももちろん興味深かったのですが、こうして先生やクラスメートと自然に会話できるようになった自分に気づいて、少し感動しました。
帰り道、校舎を見上げながら「本当にここに来られてよかった」と思いました。最初は不安もたくさんありましたが、温かい人たちに囲まれて毎日新しい発見があって、充実した留学体験になりました。短い期間だったけれど、この経験は一生の宝物です。
This week was a very special experience for me. At first, I was nervous because everything was new and different. However, many students and teachers were very kind to me, and I could gradually relax and enjoy the lessons.
In each class, I learned not only English but also about the culture and school life in the UK. Especially, I was surprised that students here actively express their opinions and communicate a lot during class. I would like to be more active like them in the future.
Through this short-term study abroad experience, I feel that my English skills have improved and that I have become more confident. I want to continue studying English and hopefully come back to the UK again someday.
Thank you so much to everyone at Collyer’s for welcoming me warmly. I will never forget this experience.
(高等部1年生 女子)